(注)画像はイメージです。

本日の動き

29日の日本株市場は、材料不足の中で方向感を欠く展開となりました。寄り前に日銀の12月金融政策決定会合の「主な意見」が発表され、低い水準にとどまる実質金利を背景に、政策委員から利上げの継続が必要との意見が相次いだことが明らかになりました。これを受けて、為替市場では156円台半ばから、一時156円付近まで急速に円高が進みました。日経平均株価は前週末終値から下落して取引を開始しました。円高進行が一服した場面では下げ幅を縮めたものの、アドバンテストやファーストリテイリングなど、前週末に大きく上昇した値がさ株の反落も重石となり、引けにかけて低調に推移した日経平均株価は、前週末比223円安の50,526円で引けました。一方、TOPIXは一時3,431ポイントと、26日に付けたザラ場ベースの高値3,436ポイントに迫る場面もあるなど、堅調に推移しました。業種別では、銅価格の上昇を受けて、非鉄金属のほか、商社株を含む卸売業の上昇幅が大きくなりました。また日銀による追加利上げが意識されたことで、国内金利が上昇し、銀行や保険といった金融業も上昇しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注1)日経平均株価のデータは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(注2)ソフトバンクグループは本日株式分割による権利落ち日となっている。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国で29日、中古住宅市場の動向を示す先行指標である11月中古住宅販売仮契約指数が発表されます。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

ご投資にあたっての注意点