
仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた造語の「ワーケーション」。リモートワークを活用し、旅先などで仕事をする新しい働き方として注目される中、これに対応した新サービスも登場している。
Cansell(キャンセル)㈱は、長期滞在に特化した宿泊予約リクエストアプリ「Ellcano(エルカノ)」のサービスを開始した。宿泊施設を予約する際に、予算などの希望条件を宿泊施設に直接リクエストできるのが特徴だ。3泊以上の長期滞在に特化し、旅行や出張だけでなく、ワーケーションやホテル住まいなど、これから増えると予測されているニーズに対応したサービスとなる。また、引っ越しの一括見積もりサービスと似た形で、複数の施設に条件をリクエストすることが可能。今後は、滞在先での過ごし方にこだわるユーザー向けに、現地で活用できるサポートメニューの提供を予定しているという。

滞在先での移動手段の確保も大切だ。㈱NearMe(ニアミー)が南紀白浜地域で開始したのは、ドアツードアの移動サービス。近年、南紀白浜地域はテレワークやワーケーションなど多様なニーズに対応した地域として訪問者が増加しているという。一方で、南紀白浜空港では、航空機到着後に中心地へ向かうバスの乗り継ぎが合わない、空港に待機するタクシーがおらず移動手段に困るといった、地域交通網の整備に対する課題も年々大きくなっていたそうだ。そこで日本航空、㈱南紀白浜エアポートと連携し、東京の自宅から羽田空港、南紀白浜空港から白浜町とその周辺の目的地、また、ホテルなどから空港への移動において、都合に合わせて利用できるオンデマンド型シャトル「スマートシャトルTM」を提供。滞在者にストレスなく過ごしてもらうことを目指す。
ワークライフバランスは充実した生活に欠かせないもの。この機会に新しい働き方にチャレンジしてみてはいかが?
※野村週報2021年2月22日号「天眼鏡」より
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