【モーニングFINTOS!】日経平均先物CME終値は3万円台を奪還、米国株式市場の大幅上昇が追い風に(2/25)
FINTOS!編集部
本日の相場動向・注目点
NYダウは1週間ぶりに過去最高値を更新、米長期金利が約1年ぶりの高水準を付けるも経済対策への期待が相場を押し上げ
- 24日の米国株式市場で、NYダウは前日比+424.51ドル(+1.34%)の31961.86となり、5営業日ぶりに過去最高値を更新しました。
- S&P500指数は前日比+1.13%、ナスダック総合指数は同+0.98%と、主要3指数はほぼ高値引けとなっています。
- 米国で好調な住宅統計や政府当局高官による景気支援策への前向きな発言により、エネルギーや金融、資本財サービスなど従来型の景気敏感セクターを中心に株価上昇となりました。
- 米国10年国債利回りは前日比+0.04%ポイントの1.38%となりました。取引時間中に1.4%台を記録し、2020年2月下旬以来約1年ぶりの水準に上昇しています。
- 日経平均先物CME終値は30,060円となり、前営業日の終値29,671.70円を上回っています。
- 足もとのドル円相場は1ドル=105円80銭台と、前日の15:00時点の105円50銭台から円安が進んでいます。
パウエル議長は金融緩和継続を強調、米半導体大手の好決算も日本株式市場の押し上げ材料に
- 米国株式市場がほぼ高値引けとなり、引け後に半導体大手エヌビディアが好決算を発表したことなどがプラスの材料とみられます。
- 日本時間の14:00に1月の全国スーパー売上高、14:30に1月の百貨店売上高の発表があります。1月の緊急事態宣言下で、特に百貨店の消費の落ち込みがどの程度かが注目されます。
- 本日もFRB高官の講演が相次ぎます。アトランタ連銀のボスティック総裁、セントルイス連銀のブラード総裁、NY連銀のウィリアムズ総裁などの発言があります。米国の金利上昇がテクノロジー株を中心に上昇を抑える要因とされており、発言により金利に変動が生じるかもしれません。
- ただし、先日のパウエルFRB議長の発言では、金利上昇について「底堅い景気回復に市場が自信を持っている証」と静観する姿勢を示す一方、経済は雇用とインフレの「目標にまだ遠く及んでいない」とのことから、現在の金融緩和政策の縮小への思惑が強まることはけん制しています。
- 本日は米国企業決算で、クラウド企業を代表するセールスフォース・ドットコムやワークデイ、ゼットスケーラー、ワクチン開発のモデルナの他、ベストバイ、ビヨンド・ミートなどの発表があります。
野村の新着レポート
※レポート本文は画面最下部よりご覧ください(有料会員限定)
企業
- アズビル – コロナを受けた空調制御の需要増ペースは緩やか
- スズキ – 中計発表:会社は電動化で採算悪化を想定
- 日東電工 – スマホ用テープやダイボンディング材が好調
- 国際石油開発帝石 – 2021年12月期~2022年12月期のEPS予想を—
- 丸井グループ – 共創投資の成果が見えてくるかに注目
業界
- 消費セクター(2021年2月) – 各セクターの投資視点とトピック
- ヘルスケア・バイオテックセクター – 第3四半期決算レビュー(決算総集編)
マクロ
- 政治レポート – バイデン政権の政治日程の混乱:閣僚承認と景気対策