本日の相場動向・注目点

米国はハイテク中心に大幅な下落、耐久財受注など経済指標は堅調

  • 25日の米国株式市場で、NYダウは前日比-559.85ドル(-1.75%)の31402.01と、大幅に反落しました。
  • S&P500指数は前日比-2.44%、ナスダック総合指数は同-3.51%と、主要3指数揃って大幅安となっており、特にナスダックの下落が鮮明でした。
  • 寄り前に発表された経済指標では、米国の1月耐久財受注が前月比+3.4%と市場予想(+1.1%)を大きく上回ったほか、週間新規失業保険申請件数も市場予想を下回る件数となり、良好な結果が示されました。また、2020年10-12月期のGDP改定値では、市場予想は下回ったものの速報値からは上方修正されました。

日経平均先物CMEは下落、米長期金利が一時昨年2月以来の1.6%突破で

  • 日経平均先物CME終値は29620円となりました。日経平均株価の前営業日終値(30168円)を大幅に下回る水準です。
  • 為替市場では1ドル=106円台を付けるなど、円安ドル高が進行していますが、米国株の大幅な調整を受け、日本市場でも半導体関連などのハイテク株を中心に、軟調な展開となりそうです。
  • 日立製作所が25日、環境戦略についての説明会を開き、社内で2030年度までの10年間で840億円を環境関連に投資し、そのうち省エネに600億円、再生可能エネルギーの購入に240億円を充てる方針を示しました。同じく25日、三菱ケミカルホールディングスが発表した新中期経営計画では、収益目標だけでなく、二酸化炭素の排出量に価格をつける「カーボンプライシング制度」の社内導入を進めるなど、排出量削減に向けた評価・推進体制の構築を急ぐ考えを示しています。こうした環境、社会、ガバナンスなどのESG情報は、短期的に株価に顕在化しにくいものの、長期的には収益などのパフォーマンスを通じて財務情報の源泉になると期待されます。

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