本日の株式市場

 前日の米国ではインフレが加速するとの見方が浮上し、米国10年国債利回りは2.78%に上昇しました。米国長期金利の上昇とそれによる米国株安が嫌気され、日経平均株価は前日比214円安の26,606円と続落して取引を開始しました。売り一巡後はやや値を戻し、同146円安の26,674円まで下げ幅を縮小しましたが、その後は下げ幅を拡大しました。ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数が下落したことで、東京市場でもハイテク株の下落が目立ちました。米国消費者物価指数の発表を今夜に控え、米国長期金利の更なる上昇への警戒は強く、日経平均株価は一時前日比517円安の26,304円まで下げ幅を拡大しました。引けにかけてはわずかに下げ幅を縮め、前日比486円安の26,334円と続落して取引を終えました。

 東証33業種別では、ウクライナ情勢や中国での事実上の都市封鎖など、欧州や中国経済の混乱による海運市況悪化懸念から、海運業が前日比-5.68%と下落率のトップでした。

本日発表予定の海外経済指標等

  • ドイツ:4月ZEW景況感調査(期待)
      前月:-39.3 予想:-48.0
  • 米国:3月消費者物価指数(前年比、%)
      (総合)前月:+7.9 予想:+8.4
      (コア)前月:+6.4 予想:+6.6

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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