本日の株式市場

前日の米国株式市場では、パウエルFRB議長が物価安定のための急速な利上げが景気後退につながるとの可能性を率直に述べたものの、主要3指数は小幅な下落に留まりました。日経平均株価は、前日比14円安の26,134円で取引を開始し、内需株や空運株などを中心に国内の経済再開期待から上昇に転じました。加えて、中国政府当局が自動車消費の刺激策を拡大する方針を示し、上海株が上昇したことも好感され、日経平均株価は午前中に本日高値となる前日比252円高の26,401円を付ける場面もありました。ただその後、為替が1ドル=135円台前半へ円高が進むと、日経平均株価は本日の始値付近まで下落し、方向感に欠ける相場展開となりました。
午後の取引では、中国株式市場の上昇加速が支えとなり、日経平均株価は安値から持ち直して、前日比21円高の26,171円で本日の取引を終了しました。個別銘柄では東芝に対して1株7,000円で買収を検討しているファンドがあると報じられ、当社株は前日比+3.54%の上昇となりました。

本日発表予定の海外経済指標等
- (米国)6月マークイットPMI
(製造業) 前月:57.0 予想:56.0
(サービス業) 前月:53.4 予想:53.3 - (ユーロ圏)6月マークイットPMI
(製造業) 前月:54.6 予想:53.8
(サービス業) 前月:56.1 予想:55.5 - (ドイツ)6月マークイットPMI
(製造業) 前月:54.8 予想:54.0
(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成