(注)全てを網羅しているわけではない。数値は野村證券エクイティ・リサーチ部の推定値。●%は金額ベースのシェア。赤字は日本企業を指す。ASMLはASMLホールディング、Lamはラムリサーチ、TELは東京エレクトロン、AMATはアプライドマテリアルズ、SCREENはSCREENホールディングス、TERはテラダイン、アドテストはアドバンテスト。
(出所)各種資料、野村證券エクイティ・リサーチ部より野村證券投資情報部作成
装置業界では日本企業が高い競争力を有する
半導体製造装置は日本企業が競争力を保持している分野であり、日本の世界シェアは30%弱(2021年野村證券推定)と米国に次ぎ、世界2位となっています。半導体製造装置メーカーを売上順にみると、上位5社のうち3社が米国企業となっていますが、上位20社でみると日本企業は10社を占めています。
前工程では多くの半導体製造装置で圧倒的に強い1社が存在し、2位メーカーの2倍以上のシェアを誇っています。顧客の集約化によって、TSMC、サムスン電子、インテルに食い込めていない半導体製造装置メーカーが先端開発競争に追随できなくなってきたのが要因となっています。後工程でも前工程に遅れて、トップ2社へのシェアの集約が見られつつあります。
(野村證券投資情報部 大坂 隼矢)