
総合商社の特徴
総合商社は一般的に、トレードと事業投資の2つのビジネスを展開しています。トレードは、幅広い商品の販売・仲介を行い手数料を得る伝統的なビジネスです。事業投資は、継続保有を前提として事業や企業に出資し、取込利益を得るビジネスです。トレードによって蓄積された海外ネットワークが事業投資のノウハウとなっています。

(注)総合商社の特徴は全てを網羅しているわけではない。
(出所)会社資料などから野村證券投資情報部作成

(注)総資産に占める資源分野の割合は会社資料をベースに野村證券エクイティ・リサーチ部が推定。
(出所)会社資料、野村證券エクイティ・リサーチ部より野村證券投資情報部作成
下限配当や累進配当など、安定的な配当にコミットする総合商社は多い
総合商社株の魅力の一つが、積極的な株主還元策です。配当政策では、中期経営計画期間中の下限配当を設定する企業や、伊藤忠商事や三菱商事のように、減配をせず維持または増配を続ける累進配当の方針を掲げる企業もあります。総合商社の業績は商品市況に大きく左右されるため、配当金の原資である収益のボラティリティーが高い点には注意が必要ですが、市場平均に比べ、高い配当利回りは総合商社株の魅力と言えるでしょう。

(注)1株当たり配当金は2023.3期の会社計画値(2022年9月1日時点)。DOE(Dividend on equity ratio)は株主資本配当率。企業が株主資本に対してどの程度の配当を支払っているかを示す指標。
(出所)会社資料、野村證券エクイティ・リサーチ部より野村證券投資情報部作成