本日の相場動向

 5日の米国株式市場で、NYダウは前日比+373.98ドル(+1.12%)の33,527.19となり、2営業日連続で過去最高値を更新しました。S&P500指数は前日比+1.44%と最高値更新、ナスダック総合指数は同+1.67%となりました。この日発表された3月ISM非製造業指数は63.7と市場予想の59.0を大きく上回り、1997年の統計開始以来過去最高となりました。好調な米国経済指標を反映して、米国株は高値圏で引けました。

 日経平均先物CME終値は30,185円となりました。前営業日の日経平均株価の終値30,089.25円を上回っています。足もとのドル円相場は1ドル=110円20銭弱と、前日の15:00時点の110円60銭台から若干の円高となっています。

 好調な米国経済や米国株の上昇が、本日の日本株市場の追い風になるとみられます。小売り関連を中心に2021年2月期の決算発表が始まっています。昨日引け後には衣料品大手のしまむらの決算が発表されました。2021年2月期の営業利益実績は前期比+65%の380億円と消費者のカジュアル志向の高まりなどが追い風となり、大幅増益を確保しています。その他、ビックカメラは、子会社コジマの業績好調を主因に2021年8月期通期と上半期の営業利益の上方修正を発表しています。新型コロナを受けて消費構造は変化しており、商品毎に消費者の需要の優劣が大きくなっています。引き続き各社の決算動向に注目が集まるでしょう。本日はドラッグストア大手のスギホールディングスなどの決算が予定されています。

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企業

  • 大東建託 – 生産緑地の宅地化が新たな事業機会
  • SUMCO – 先端300mmウエハの需要が好調
  • 商船三井 – 長期ビジョン、経営計画の説明会を開催
  • しまむら – 2021年2月期決算速報:計画は売上の見方が保守的
  • キユーピー – 第1四半期は市販用好調、経費抑制で好スタート

業界

  • 日本自動車生産見通し – 半導体不足はトヨタへの影響が小さい模様
  • 鉄鋼・非鉄・電線:ルネサス火災の影響(3) – 短期業績への影響は従来想定よりも小幅
  • ファウンドリの設備投資動向 – TSMCが3年で1,000億ドル投資計画を発表

マクロ

  • 経済解析レポート – GPSデータを用いた自動車生産量の推計とマクロ経済環境への示唆
  • 米国:新型コロナウイルスとワクチン接種を巡る動向 – アップデート(4月2日時点)
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