株式市場にはグロース株とバリュー株という投資対象の分類があります。どちらが優れているというわけではなく、成長性重視か割安感重視かという比較の問題で、注目する企業特性の違いというイメージです。


こちらの図は、グロース株指数とバリュー株指数の市場全体に対しての月次超過収益率の推移です。グロース株が優位な時とバリュー株が優位な時が存在するのがわかります。ここからも、どちらが優れているということではなく、その時の相場環境によって、相対的にどちらが趣向されているかの違いであることが見て取れます。


こちらの図は、同じ期間のグロース株指数とバリュー株指数と、その両方を50%ずつ組み入れたポートフォリオのリターンとリスクです。リターンはグロース株とバリュー株の中間になるだけですが、リスクは中間より低くなっています。グロース株かバリュー株かの2択ではなく、併せ持ちが有効であることがわかります。更に、今回は指数全体を50%ずつ保有したケースで試算していますが、できれば、グロース株の中にもバリュー株の中にも存在するクオリティの高い銘柄を組み入れることが出来れば、より高いパフォーマンスを目指すことが出来ると考えられます。

ご投資にあたっての注意点