海外市場の振り返り

 スペインのEU基準での1月消費者物価指数が前年同月比+5.8%と市場予想の同+4.8%、前月の同+5.5%を上回り、インフレ懸念が再燃したことで欧州株は下落しました。米10年国債利回りも上昇し、米国株はエネルギーセクターやテクノロジーセクターを中心に下落しました。FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えたリスク回避的な動きと推察されます。

相場の注目点 

 米国は、経済イベントでは前述のFOMC(1月31日-2月1日)が注目されます。また、1月ISM製造業景気指数(2月1日)、12月雇用統計(2月3日)など重要統計も控えています。また、メタ・プラットフォームズ(2月1日)、アップル、アマゾン・ドットコム、アルファベット(以上2月2日)などの米国大手テクノロジー企業の決算発表にも注目です。

 日本は、今週は日本企業の決算発表が前半戦の山場を迎えます。

本日のイベント

 本日は、1月中国製造業PMIが発表されます。新型コロナ感染に対する移動制限の緩和の影響などが注目されます。

 また、米国では2022年10-12月期雇用コスト指数が発表され、周辺統計で確認されつつある賃金インフレの減速が見られるか注目です。

(投資情報部 竹綱 宏行 )

(注) データは日本時間2023年1月31日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

FINTOS!編集部オリジナル記事

・特集:【野村の投資判断】日本株の銘柄選別は「ディフェンシブxグロース」を最優先に

・特集:【#オフィス用複合機】AI抽出15銘柄/ブラザー、キヤノン、セイコーエプソン…

・配信スケジュール:【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事の配信スケジュール

ご投資にあたっての注意点