「配当利回り」とは、配当を金利収入に見立てて株価と比較することで求められる利回りのことであり、配当を株価で割って求めます。上段の図は、日本の長期金利(10年国債)と東証1部単純平均配当利回りで、2022年4月以降は東証プライム市場の単純平均配当利回りを示しています。長期的にみると2000年以前は長期金利の利回りのほうが、高い時代が続いていました。その後、日本は低金利が定着して、ここ最近では配当利回りが恒常的に長期金利より高くなっています。足元の配当利回りは2%を超える水準で推移しています。

配当の額は企業業績や会社の経営方針などによって変動しますし、業績が悪かった場合や企業の意向によっては配当が無いこともあります。ただ、この株式投資ならではの高いリターンの可能性は、資産運用、資産形成の手段として大変魅力的です。プライム市場平均では2%前後ですが、個別にはもっと高い配当利回りの銘柄も存在します。

上の円グラフは、東証プライム市場上場銘柄の、配当利回りごとの分布です。配当利回りが1%以上の銘柄が全体の約86%、1.5%以上で見てみても約77%、2%以上は約68%もあります。最近は、株主還元の観点から配当を重視する企業が増えてきています。改めて、配当利回りに注目する価値がありそうです。

ご投資にあたっての注意点