
ウエイトは電機・精密や情報通信・サービスが大きい
JPXプライム150指数が7月より算出開始
新指数「JPXプライム150指数」の骨子が日本取引所グループ傘下のJPX総研から公表されました。この指数は、東証プライム市場に上場する時価総額上位500銘柄の中から、(1)ROE(自己資本利益率)から株主資本コスト(株式による資金の調達コスト)を引いた「エクイティスプレッド」の上位75社、(2)PBR(株価純資産倍率)が1倍を超える銘柄のうち時価総額上位75社、以上の2つの基準により銘柄が選定されます。詳細な算出要領は2023年7月3日の算出開始日までに公表される予定です。
高ROE・高PBRな業種への傾斜が顕著な指数に
野村證券の推定では、高ROE・高PBRの傾向がある電機・精密や情報通信・サービスその他のウエイトがTOPIXと比較して大きく、この2業種だけで推定ウエイトが50.8%となりました。これに対して、銀行や商社・卸売のウエイトはTOPIXと比較して小さくなりました。また銀行や非鉄・鉄鋼、電気・ガスでは組み入れ銘柄なしと推定されました。高ROE・高PBRな業種への傾斜が顕著な指数となりそうです。
8月のリバランスで大きく銘柄が入れ替わる可能性
リバランス(配分の見直し)は年1回、6月最終営業日の数値をもとに8月に行われます。7月3日の指数算出開始の翌月にリバランスが予定されている点には注意が必要です。リバランス後の構成銘柄を推定すると(2023年3月末時点のIFISコンセンサス予想とPBRを用いて推定)、全体で25銘柄、ウエイトで15.2%程度のリバランスが発生します。株式市場の動向によって銘柄が大きく入れ替わる可能性があることに注意する必要があります。
JPXプライム150指数の推定構成銘柄リスト
要約編集元アナリストレポート「日本株クオンツストラテジー – JPXプライム150指数の構成銘柄を推定(4月4日配信)」では、2023年3月末時点でのJPXプライム150指数の推定構成銘柄リストと8月の推定リバランスリストを掲載しています。(プレミアムプラン限定配信)
(FINTOS!編集部)