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09:16

【米国株決算】アップル(AAPL):トランプ関税で費用増も株主還元強化、株価は-3.90%(時間外取引)

決算概要:2025年1-3月期(2025.9期第2四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間5月1日引け後に、モバイル端末の製造販売とAI・クラウドサービス事業を行うアップル(AAPL US)が2025年1-3月期(2025.9期第2四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を0.7%上回り、EPSは市場予想を1.4%上回りました。会社の2025年4-6月期売上高見通しは市場予想と一致しました。 トランプ関税による駆け込み需要はみられず費用増加も、株主還元を強化 会社は、2025年1-3月期にはトランプ関税発動による当社製品の値上げを見越した駆け込み需要は見られなかったと説明しました。会社は、米国向けのiPhoneの半分以上をインドでの製造に切り替え、Mac、iPad、AirPods、Apple Watchも大半をベトナムで製造するとコメントしました。 会社は、関税とその対応により2025年4-6月期の費用が9億ドル増加するとの見通しを示しました。一方で、増配と1,000億ドルの追加の自社株買いを発表し株主還元を強化しました。 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で下落 アップルの株価は、前日比0.39%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比3.90%安の205.00ドルで推移しています(NY時間18:16)。トランプ関税による値上げ前の駆け込み需要が一部の投資家の高い期待値に届かなかったことや、費用の増加見通しに反応していると考えられます。 今後については、2025年6月9〜13日に開催される開発者向けのイベント「WWDC25」での新製品の発表や経営陣からのコメントが注目されます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2025年5月1日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2025年1-3月期(2025/3)。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2025年4-6月期以降の予想は2025年4月30日時点。(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) ご投資にあたっての注意点

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