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08:26

【野村の朝解説】関税交渉の進展期待からNYダウ6日続伸(4/30)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 28・29日の米国株式市場は堅調に推移しました。ベッセント財務長官が29日、貿易交渉を巡り「インドとの取引成立が近づいている」、「日本との交渉についても実質的な協議を進めている」などと説明しました。米国と貿易相手国との関税交渉の進展期待が相場を下支えしました。また、決算発表銘柄を中心に買いが入り、NYダウとS&P500指数は29日まで6営業日続伸となりました。 相場の注目点 28日の日経平均株価は、トランプ大統領が関税措置を巡る日本との交渉について、「日本とは合意にとても近づいている」と述べたことで、日米関税交渉の進展期待から4日続伸となりました。本日(4月30日)から、赤沢経済再生相が再び訪米し、第2回日米貿易・関税交渉が行われる見込みです。日本側は、米やトウモロコシなどの輸入拡大や自動車輸入の安全審査基準の緩和、自動車メーカーによる対米投資計画などを提示する一方で、自動車など品目別関税を含む関税撤廃を主張する模様です。高率の上乗せ関税撤廃の道筋が見えるか、注目されます。 本日のイベント 経済統計では、日本の3月鉱工業生産、中国の4月政府版PMI、4月財新版・製造業PMIが発表されます。また本日から明日にかけて日銀の金融政策決定会合が開催されます。その他、村田製作所、東京エレクトロン、東日本旅客鉄道など国内で100社を超える企業が決算を発表します。米国では、マイクロソフトやメタ・プラットフォームズなど大手情報技術企業の決算発表が続きます。足元の業績に加え、関税の影響についての各社のコメントが注目されます。 (野村證券 投資情報部 澤田 麻希) (注)データは日本時間2025年4月30日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点