閉じる
閉じる

12:00

【今週のチャート分析】日経平均大幅安で25日線割れ、下値のメドは

※画像はイメージです。※2025年11月20日(木)引け後の情報に基づき作成しています。 日経平均、25日線割れで数ヶ月続いた上昇トレンド変化へ 今週の日経平均株価は、米国株のAI関連セクター安を受けて大幅に下落しましたが、20日は大幅反発となりました。 チャートを見ながら11月の動きを振り返ってみましょう。日経平均は11月4日に史上最高値の52,636円を付けた後、押しが入りました。5日にかけて大幅安となり一時落ち着いたものの、再度大きく調整しました。18日には今春以降、何度も下支えとなってきた25日移動平均線を明確に割り込んでおり、これまで数ヶ月続いてきた上昇トレンドが変化してきたと捉えられます。 ただ、11月19日安値(48,235円)形成後の20日には大幅反発しました。まずは25日線(図1-①:11月20日時点:50,084円)を回復できるかが当面の注目点です。回復できれば、11月4日の高値に次ぐ「二番天井」に当たる11月11日高値51,513円(図1-②)を上抜けることができるかが焦点になります。 図1:日経平均株価:日足 (注1)直近値は2025年11月20日。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 一方で、今後これらの水準を超えられず再び下落した場合は、本格的な調整入りの可能性がさらに高まります。11月19日安値(図2-④:48,235円)を割り込んだ場合の下値メドとして、10月14日安値(図2-⑤:46,544円)や、75日移動平均線(図2-⑥:11月20日時点46,034円)、10月3日~6日のマド埋め水準(図2-⑦:45,778円)など、多くのフシがある46,000円前後の水準が挙げられます。 図2:日経平均株価:日足 (注1)直近値は2025年11月20日。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 (野村證券投資情報部 岩本 竜太郎) 【特集】新興国株 米9月の利下げ再開追い風で上昇基調 新興国に上場する大・中型株で構成されるMSCIエマージング・マーケット指数は2022年10月の安値以降の中長期上昇局面にあります。トランプ関税ショック後の2025年4月安値からは、半年で4割超の上昇となりました。 多くの新興国はインフレが落ち着き利下げに転じており、米国が2025年9月に利下げを再開したことで、追加利下げのハードルは下がりました。これは新興国株にとって追い風の市況と言えます。 実際、米国の利下げ再開を受けて同指数はそれまでの上昇トレンド上限を上抜け、上昇ペースが加速したことが見て取れます。今後、2021年2月高値(1,444ポイント)を更新した場合は、22年10月安値(842ポイント)に、リーマンショック以降の主要な上昇局面の上昇倍率である約1.9倍を当てはめた1,599ポイントや、約2.7倍を当てはめた2,273ポイントなどが上値目標として意識されそうです。 MSCIエマージング・マーケット指数:月足(2006年~) (注1)直近値は2025年11月17日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(注3)ドル建てのMSCIエマージング・マーケット指数を使用している。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 (野村證券投資情報部 山内 正一郎) ご投資にあたっての注意点

特集 矢印

417