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37分前

【野村の朝解説】AI投資への懸念などからナスダックは下落(12/15)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 12日の米国株式市場では、主要3指数とも下落しました。AI関連の設備投資への懸念が重しとなりました。前日引け後に決算を発表したAI半導体大手のブロードコムの株価は、売上高・EPSともに予想を上回ったものの、決算説明会でのAI製品の受注額についてのコメントが投資家の高い期待に届かなかったことなどから下落しました。また、AIデータセンターを手掛けるオラクルの株価も、受注残の約6割を占めるOpenAI向けの一部のデータセンター計画の稼働開始が2027年から2028年に延期されるとの報道を受けて下落しました。S&P500を構成する11業種では情報技術が最も下落し、一方で、生活必需品やヘルスケアなどは上昇しました。 相場の注目点 今週18-19日には日銀の金融政策決定会合が開催されます。市場では0.25%ポイントの利上げを概ね織り込んでおり、今回は展望レポートが発行される会合ではないことから、今後の利上げペースと政策金利の着地点に関する植田日銀総裁のコミュニケーションが注目されます。また、市場では政策金利の最終到達点と密接な関係を持つ自然利子率(景気や物価に対して緩和的でも引き締め的でもない実質政策金利)について従来のレンジ(-1.0%〜+0.5%)の再点検に対する注目度が高まっています。再点検が示唆された場合、利上げの到達点に対するタカ派的なメッセージと受け止められる可能性があるためです。野村では、推計レンジの上限・下限ともに上方修正される可能性はあるものの、修正幅は限られ、政策運営の直接的な指針にはなりがたいとみています。 (野村證券 投資情報部 竹綱 宏行) 注)データは日本時間2025年12月15日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点