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21分前

【今週のチャート分析】日経平均25日線の攻防に / 特集:干支別 年間パフォーマンス

※画像はイメージです。※2025年12月11日(木)引け後の情報に基づき作成しています。 日経平均25日移動平均線が下支えとなるか 今週の日経平均株価は、日銀の金融政策決定会合を翌週に控え、軟調な展開となりました。 チャートを振り返ると、日経平均は11月19日の安値(48,235円)をつけた後に反発し、12月4日に出現した大陽線(始値から終値まで大きく上昇したローソク足)によって、これまでチャート上のフシとして機能してきた25日移動平均線(図1-①:12月11日時点 50,090円)を上抜けました。今後の上値メドとしては、11月4日の史上最高値に次ぐ「二番天井」に相当する11月11日高値(51,513円、図1-②)が意識されます。ここを突破すれば、11月4日に付けた史上最高値(図1-③:52,636円)が次の上値メドとなります。 図1:日経平均株価:日足 (注1)直近値は2025年12月11日。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 一方、11月19日安値にかけての調整局面で25日移動平均線を一時大きく下回った点や、25日線の向きが上向きから横ばいに変わってきた点を合わせて考慮すると、ここ数ヶ月続いてきた上昇トレンドに変化が生じている可能性があります。12月11日時点で再び25日線まで押しを入れており、同線を割り込むようだと、11月19日安値(図2-⑤:48,235円)や75日移動平均線(図2-⑥:12月11日時点 47,489円)が下値メドとして意識されるでしょう。 図2:日経平均株価:日足 (注1)直近値は2025年12月11日。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 (野村證券投資情報部 岩本 竜太郎) 【特集】午年は株式相場の動きが弱いも「勝ち馬に乗る」チャンス? 2026年は「午(うま)」年です。十二支の7番目で、動物は馬が当てられます。 戦前を含めた過去8回の午年の日経平均株価の年間騰落率を見ると、上昇した年と下落した年の割合は4勝4敗(勝率50.0%)、勝率ランキングでは十二支の中で下から2番目の11位にとどまります。年間平均騰落率は-3.8%と、こちらは最下位(唯一のマイナス)と、さらに低調です(下図)。平成バブル崩壊時の1990年(年間騰落率-38.7%)や、世界恐慌時の1930年(同-26.6%)が足を引っ張っています。 干支別 年間パフォーマンス (注1)勝率が高い順にランキング。赤丸は2026年の干支。2025年は11月28日までのデータ(日経平均株価終値は50,253.91円)。(注2)1921年(大正10)~49年(昭和24)はフィッシャー式株価指数(グレー表示)、1950年(昭和25)以降は日経平均株価。1945年の株価騰落率は9~12月の株価が発表されていないため、1946年1月の株価を使用して算出。(出所)各種資料より野村證券投資情報部作成 兜町の相場格言に『辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁盛、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる』というものがあります。 格言に従えば、最高値を更新した「辰巳」天井からの調整が暗示されています。裏を返せば、株価上昇に乗り損ねた人には「勝ち馬に乗る」チャンスの年と言えそうです。 (野村證券投資情報部 山内 正一郎) ご投資にあたっての注意点