【野村の夕解説】日経平均・TOPIXそろって3日ぶりに反発 円安が追い風(9/2)
(注)画像はイメージです。
本日の動き
2日の日経平均株価は、円安が進行したことを追い風に上昇した一方で、ハイテク関連株の下落が重石となり方向感に欠ける展開でしたが、TOPIXは終日プラス圏での推移となりました。1日の米国株式市場が休場となる中、欧州株がそろって上昇したことを下支えに、日経平均株価は反発して寄り付きました。10:30に日本銀行の氷見野副総裁の講演内容が公開され、日銀の経済・物価見通しが実現していけば引き続き利上げを行うことが適切との見解が示されたものの、追加の利上げ時期を示唆するような発言がなかったことから、外国為替市場では円安が進行し、株価の上昇に寄与しました。後場に入り、AI・半導体関連株の一角の下落幅が拡大したことで、日経平均株価は前日比マイナス圏となる場面もありましたが、商社や海運など相対的に配当利回りが高い銘柄の上昇が追い風となり、日経平均株価・TOPIXそろって反発し取引を終了しました。個別銘柄では、1日引け後に発表された8月の大手百貨店売上高速報が堅調であったことを受けて、高島屋が前日比+3.26%、J.フロント リテイリングが同+4.27%となるなど百貨店株が軒並み上昇しました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
2日、米国で8月ISM製造業指数が発表されます。8月の関税率引き上げ後の景況感やインフレ圧力の強さに注目が集まります。
(野村證券投資情報部 松田 知紗)
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