閉じる
閉じる

34分前

【野村の朝解説】利下げ期待高まり、米国株続伸(11/26)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 11月25日の米国株式市場では、FRBによる追加利下げへの期待が支援材料となり、主要3指数が続伸しました。この日の朝方に、政府閉鎖の影響で発表が遅延していた9月の小売売上高や生産者物価指数が発表されました。関税引き上げやエネルギー価格の上昇を生産者が価格に転嫁していたことや、米国の個人消費が減速していたことを示唆する内容でした。また、米民間雇用サービス会社のADPが発表した民間部門の週次の雇用者数や、コンファレンスボードの11月消費者信頼感指数なども雇用や消費の減速を示唆する内容でした。さらに、FRBの次期議長候補としてハセット米国家経済会議(NEC)委員長が有力と伝わったことで、FRBが政権の意向を汲んで利下げ姿勢を強めるのでは、との見方につながりました。 相場の注目点 米国株は足元で持ち直しの機運が高まりつつあります。背景には、FRBの利下げ期待の回復があります。19日発表のエヌビディアの決算では、好調な業績とAI関連の設備投資需要が確認されたことが安心感につながりました。しかし、AIの収益化にも市場の焦点が集まる中、期待を上回るAI関連企業の好決算が今後も続くことが必要でしょう。本格化している米国のソフトウエア企業の2025年8-10月期決算では、AIの業績への貢献に注目です。他方、足元のFRB高官の見解には大きな相違があることがうかがわれます。12月FOMCを控えて、11月29日からFRB高官が金融政策に関する発言を自粛するブラックアウト期間に入ります。11月28日にはブラックフライデーを迎え、年末商戦が本格化します。一方、日本株については日中関係の帰趨に目配りが必要です。中国は対日姿勢を強めており、ホテルなどインバウンド関連産業には一定の影響があるとみられますが、景気全体への下押し圧力は限定的と野村では予想します。 (野村證券 投資情報部 坪川 一浩) 注)データは日本時間2025年11月26日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

★野村アプリ向け 矢印

415