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48分前

【今週のチャート分析】NYダウ連騰記録が示す超長期上昇トレンド

※画像はイメージです。 ※2025年5月8日(木)引け後の情報に基づき作成しています。 日経平均株価:37000円に迫る、過去の保ち合いレンジ下限が視野に 5月7・8日の日経平均株価は、5月2日までの7連騰で大幅上昇していたこともあり、短期的な過熱感が意識され、上値の重い展開となりました。 チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう。4月7日に一時30,792円まで下落しましたが、米国の関税政策の一部修正を受けて大幅反発となりました。①4月25日に昨年12月高値から今年4月安値までの下落幅に対する半値戻し(35,595円)に到達し、②5月2日には同61.8%戻し(36,728円)を達成しました(図1)。 ※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。 (注1)直近値は2025年5月8日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 この先の上値メドとして、図2の③75日線(5月8日:37,109円)や、④200日線(同:37,960円)の水準が挙げられます。また、⑤昨年10月から今年2月にかけて長期間保ち合ったレンジ(37,700~40,300円)の下限が視野に入ってきました。同レンジでは、累積売買代金が多いとみられ、戻り待ちの売り圧力が強まり上値が抑えられやすいとみられます。 (注1)直近値は2025年5月8日時点。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社データより野村證券投資情報部作成 一方で、25日線からの乖離率やRSIは短期的な過熱感を示唆しています。上昇一巡後に再度調整となった場合は、図3中の⑥横ばいに転じた25日線(5月8日:34,727円)や、⑦4月中旬に保ち合った34,000円台の水準が下支えとなるかどうかが注目です。 (注1)直近値は2025年5月8日時点。(出所)日本経済新聞社データより野村證券投資情報部作成 NYダウ連騰記録が示す超長期上昇トレンド NYダウは、関税交渉進展への期待から値を戻し、5月2日にかけて9連騰となりました。しかし、戻しは5月7日時点で上値抵抗線である75・200日移動平均線以下の水準に留まっています。今後、関税引き上げによる経済の悪化が鮮明になってきた場合、再度調整に入る可能性を考慮しておくべきだと言えます。 ただ、過去の連騰記録と超長期トレンドの関係からみれば、10年超の超長期上昇トレンドが一時的な調整を吸収する可能性が高いとみられます(図4)。 (注1)直近値は2025年5月7日。(出所)S&P ダウジョーンズ・インデックス社より野村證券投資情報部作成 では連騰記録はどのような局面で多く見られるのでしょうか(図5)。2009年以降の上昇局面では、今回を含めて8回みられましたが、 2000~09年の長期株価低迷期をみると、一時的に株価が上昇する局面はあったものの、一度も9連騰は達成できませんでした。 一方で、1982年からの超長期上昇局面では5回みられています。連騰記録からみれば、現在超長期上昇トレンドを形成中だと考えられます(図6)。 (注1)直近値は2025年5月7日。(出所)S&P ダウジョーンズ・インデックス社より野村證券投資情報部作成 (注1)近値は2025年5月7日。(注2)トレンドラインには主観が含まれていますのでご留意下さい。(注3)日柄は両橋含む。(出所)S&P ダウジョーンズ・インデックス社より野村證券投資情報部作成 一つ前の超長期上昇局面である、1982年半ばから2000年にかけての上昇は、上昇期間が約17年半となり、上昇倍率は15倍を超えました。今回は15年半で約7倍の上昇倍率に留まっています(図7)。 今後も様々なショックを乗り越えて、さらなる上昇となる可能性が高いと考えられます。 (注1)直近値は2025年5月7日。(注2)トレンドラインには主観が含まれていますのでご留意下さい。(注3)日柄は両橋含む。(出所)S&P ダウジョーンズ・インデックス社より野村證券投資情報部作成 (野村證券投資情報部 岩本 竜太郎) 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点

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