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【今週のチャート分析】日経平均、戻りの強さをうかがう局面へ / ナスダック中長期トレンド検証

※画像はイメージです。※2025年11月27日(木)引け後の情報に基づき作成しています。 日経平均25日移動平均線まで戻す、上放れなるか 今週は、米国株が12月利下げ観測の高まり等を背景として上昇し、その流れを引き継ぎ日経平均株価も上昇しました。 チャートを見ながら11月の動きを振り返ってみましょう。日経平均は11月4日に史上最高値の52,636円を付けた後、押しが入りました。18日には今春以降、何度も下支えとなってきた25日移動平均線を明確に割り込んでおり、これまで数ヶ月続いてきた上昇トレンドが変化してきたと捉えられます。 図1:日経平均株価:日足 (注1)直近値は2025年11月27日。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 しかし、11月19日安値(48,235円)形成後は反発に転じました。まずはこれまでフシとして機能してきた25日線(図1-①:11月27日時点:50,190円)を回復できるか、そして11月20日の取引時間中につけた高値(図1-②:50,574円)を上放れることができるかが、当面の注目点です。回復できれば、11月4日の高値に次ぐ「二番天井」に当たる11月11日高値51,513円(図1-③)を上抜けることができるかが次の焦点になります。 一方で、今後これらの水準を超えられず再び下落した場合は、日柄調整と呼ばれる時間軸を伴う調整ではなく、値幅調整と呼ばれる下落幅を伴う調整に入る可能性が高まります。再び調整となり、11月19日安値(図2-④:48,235円)を割り込んだ場合、10月14日安値(図2-⑤:46,544円)や、75日移動平均線(図2-⑥:11月27日時点46,495円)がさらなる下値メドとして挙げられます。 図2:日経平均株価:日足 (注1)直近値は2025年11月27日。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 (野村證券投資情報部 岩本 竜太郎) 【特集】ナスダック中長期トレンド、過去参考なら一時調整こなしつつ3万ポイント台視野に ナスダック総合指数は2025年10月に史上最高値の23,958ポイントを付けましたが、その後はAI・ハイテク株の割高感を背景に調整が入りました。今後の方向性を見極めるため、今回は月足チャートを用いて中長期トレンドを整理します。ポイントは以下の通りです。 2025年4月、米国で相互関税を巡る動きが相場を揺さぶる局面がありました。その際、ナスダック総合指数は36カ月移動平均線付近で底を打ち、その後は新たな中長期上昇局面に入ったと判断できます。 2009年以降の局面をみると、今回を除いて6回の中長期上昇局面(図中:A~F)がありました。そのうちコロナショックで天井を形成した局面(図中D)を除くと、上昇倍率はおおむね1.9倍~2.3倍、上昇持続期間は約1年半~4年弱で2年前後となるケースが多くみられました。 ナスダック総合指数:月足(2006年~) (注1)直近値は2025年11月25日。(注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(注3)日柄は両端を含む。(出所)ナスダックより野村證券投資情報部作成 今回の上昇局面の起点である2025年4月の安値は15,267ポイントです。これに過去の上昇倍率(1.9~2.3倍)を適用すると、上値メドは29,007~35,114ポイントとなります。なお、今回の上昇期間は現時点で約半年にとどまっています。 2025年10月の高値形成後に押しが入っていますが、これら押しをこなしつつ、今後も中長期的な上昇は継続すると考えられます。 (野村證券投資情報部  岩本 竜太郎 ) ご投資にあたっての注意点

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