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【注目トピック】米国決算まとめ – 全般的にアナリスト予想が引き上げられた

※画像はイメージです。 米国:2024年1-3月期決算レビュー 24年1-3月期は前年同期比+5.1% 5月3日までに、S&P 500 指数構成企業のうち399社が、2024年1-3月期決算(2023年12月-2024年2月期決算企業も含む)を発表しました。LSEGの集計では、同期のEPS(1株当たり利益)は前年同期比+5.1%の55.78ドルと推定されています。 今回の決算発表シーズンが始まる直前の4月5日時点の集計では、前年同期比+3.5%の54.95ドルと推定されていました。 ※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。 2024年1-3月期は、決算実績がアナリスト予想を上回る企業の比率(ポジティブサプライズ比率)が、引き続き多数を占めています。しかし、売上高については、同比率は直近4四半期平均や長期平均を下回っており、この点は留意したいと思います。 年度EPS予想は全般的に引き上げ 年度ベースでのEPS予想についてみると、2023年の前年比微増益に対し、2024年以降は明確な増益基調が予想されています。 2024年1-3月期決算発表が本格化する直前の2024年4月5日時点の集計と比較すると、2024年以降の年度EPS予想は、各年度とも上方修正されています。 決算発表が始まる前も、2024年以降について米国企業の業績は増益基調となるとはみていたものの、足元の経済環境や地政学的リスクの高まりなどを受けて、慎重に業績を予想していたアナリストが相応いたものとみられます。  しかし、これまでの決算実績は事前予想を上回る企業が多かったため、全般的に業績予想が引き上げられていると推察されます。 今後の留意点 今後は、2024年2-4月期を決算期とする小売企業やソフトウエア企業などの決算発表が始まります。   なお、5月15日には米商務省から4月小売売上高が発表されます。3月は裁量的(生活必需品ではない)品目の構成比が高い業種の売上が低調でした。ウォルマートやホーム・デポなどの決算が発表された際には、足元の業績動向に加え、会社業績予想や経営陣のコメントなどを通して米国の個人消費の動向についても確認し、4月小売売上高と併せて、米国経済への示唆が得られないか、チェックしていきたいと考えます。 (野村證券投資情報部 村山 誠) ご投資にあたっての注意点

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