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08:20

【野村の朝解説】重要統計を控えNYダウは9日ぶりの小幅安(5/14)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 13日の米国株式市場で、NYダウは前日比-0.24%と9営業日ぶりに下落、S&P500も同-0.02%ながら3営業日ぶりに下落しました。S&P500を構成する11セクター中9セクターが下落、恐怖指数と呼ばれるVIX指数が前日から8%以上上昇するなど、S&P500指数全体では前日からほぼ横ばいながら、市場参加者の間では潜在的な先行き警戒感が高まっている様子がうかがわれました。背景には、15日に4月CPI(消費者物価)、小売売上と今後の金融政策判断への影響が大きい重要統計の発表が控えていることがあると見られます。為替市場では円が主要10通貨に対して下落しました。米国のイエレン財務長官が為替介入に改めて後ろ向きな見方を示し、主要7ヶ国による介入にはなおさら否定的な姿勢を明らかにしたことを受けて、日本の通貨当局による介入警戒感がやや後退したことがあると見られます。 相場の注目点 市場では日米金融政策への関心が高い状況が続いています。米国の金融政策を巡っては、5月FOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見を受けて、パウエル議長が予想されたよりもタカ派的(インフレ抑制に積極的)な姿勢を示さなかったことが好感されました。このため、市場では「FRBの次の一手は利下げ」との見方が広く共有されています。ただし、多くのFRB高官は利下げ判断を急がない姿勢を強めているほか、一部のタカ派的な委員はインフレ動向次第では再利上げも辞さない構えを見せています。このため、当面の間は米国のインフレ動向に対する市場の感応度が高い状況が続く可能性があります。 本日のイベント 米国では15日にCPIの発表を控え、本日はその前哨戦として4月PPI(生産者物価)が発表されます。 (投資情報部 尾畑 秀一) (注)データは日本時間2024年5月14日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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