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08:26

【野村の朝解説】NYダウ下落、ヘルスケア等の決算が重石に(7/30)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 7月29日の米国株式市場では、主要3指数が下落しました。FOMCの結果発表を翌日に控えて様子見姿勢が強まる中、米国株はしっかりで寄り付きました。しかし、この日は2025年4-6月期決算を受けた個別銘柄の下落が相場の重石となりました。決算内容が嫌気されたヘルスケア大手のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)やメルク(MRK)などが売られ、ヘルスケアセクターが下落しました。また、貿易やマクロ経済の不確実性を理由に収益見通しを示さなかった物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)や、米消費の軟調をコメントした電子決済のペイパル・ホールディングス(PYPL)などが下落し、資本財や一般消費財が軟調となりました。 相場の注目点 前週に大幅に上昇した反動に加え、大きなイベントを控えて軟調となっていた日本株は、今週後半から来週にかけて再び動意づく可能性があります。また、本格化している日本企業の決算発表に加え、米国では30日のメタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、31日のアップル、アマゾン・ドットコムなど、米大手IT企業が決算を発表します。米国のFOMCでは、金融政策は据え置きが予想されます。FRBの様子見姿勢に対して政府高官から批判が相次ぎ、パウエル議長の後任人事に市場の注目が集まる中、政策スタンスに変化がみられるか、注目です。他方、米国株は、昨日はやや軟調でしたが、6月後半以降は概ね好調です。堅調な2025年4-6月期決算、関税を巡る交渉の進展、減税法案の成立、利下げ期待の継続などが背景にあります。野村證券では、堅調なマクロ環境を考慮し、S&P500の2025年末予想を6,400ポイント(従来は6,150ポイント)に引き上げました。 (野村證券 投資情報部 坪川 一浩) (注)データは日本時間2025年7月30日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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