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24分前

【野村の朝解説】9月FOMCでの利下げ期待が後退(7/31)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 30日の米国株式市場で主要3指数はまちまちの動きとなりました。7月米ADP全米雇用レポートや2025年4-6月期米実質GDPが市場予想を上回り、取引時間前半は堅調となりました。しかし、パウエル議長がFOMC後の会見で、次回会合の金融政策について「何も決定していない」と発言すると、利下げ期待が後退し、株価が下押しされる場面もありました。 相場の注目点 FRBはFOMCで、政策金利を4.25~4.50%に据え置きました。パウエル議長は現在の金融政策は「いくらか引き締め的」との認識を示す一方、今後の金融政策の方向性はデータ次第との認識を示しました。また、トランプ大統領からの利下げ圧力に関しては、中銀の独立性の重要性を改めて強調しました。パウエル議長の発言は市場でタカ派的(引き締め的)と受け止められた模様で、FF金利先物の価格データを基に算出されたFedwatchツールでは、FRBが9月FOMCで利下げを再開する確率が前日から低下しています。FOMCの結果を受け、為替市場では円安・ドル高が進行しています。また、引け後に発表されたマイクロソフトなどの2025年4-6月期決算が好調だったことなども、本日の日本株の追い風になるとみられます。 本日、日銀は政策金利を据え置く見通しです。市場の関心は、四半期に一度公表される「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」で示される最新の物価見通しや会見での植田総裁のコメント、特にトランプ関税が日本経済に与える影響やそれに伴う金融政策に関する言及に集まっています。また、国内では6月鉱工業生産、7月消費者態度指数、米国では6月個人消費支出・所得統計、7月シカゴ購買部協会PMIなどが発表されます。そのほか、日本は日立製作所、東京エレクトロン、三井住友FGなど、米国はアップルやアマゾン・ドットコムなどが25年4-6月期決算を発表する予定です。 (野村證券 投資情報部 岡本 佳佑) (注)データは日本時間2025年7月31日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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