【野村の夕解説】日経平均株価は338円安 中東情勢が緊迫化(6/13)
(注)画像はイメージです。
本日の動き
日本時間13日9時頃、イスラエルがイランの核関連施設を含む数十ヶ所の軍事目標に対して攻撃を行ったと報じられました。地政学リスクの高まりを受けて、13日の日経平均株価は寄り付きから急落、一時前日比632円安の37,540円となりました。円高が進行し、輸出関連株が大きく下落しました、また、米トランプ大統領が12日、輸入自動車に対する25%の関税について、そう遠くない将来に引き上げるかもしれないと発言したことを受け、自動車・自動車部品株が下落したことも、日経平均株価の重石となりました。他方、ドバイ原油先物価格が一時前日比+7.6%と急騰し、石油株や鉱業株が上昇したほか、中東情勢の緊迫化に伴って運賃が上昇するとの思惑が広がり、海運株の上昇が目立ちました。午後に入って、円高進行に歯止めがかかったことを背景に、日経平均株価は緩やかに下げ幅を縮小したものの、終値は前日比338円安の37,834円でした。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
13日、米国で6月ミシガン大学消費者マインド速報値が発表されます。関税政策の先行きに関して不透明な状況が続く中、消費者の景況感や1年先、5年先の期待インフレ率の動向に注目が集まります。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)
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