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08:18

【野村の朝解説】NYダウは小幅ながら5日続伸(5/8)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 7日の米主要3指数は小幅な値動きでした。4月雇用統計の発表以降、労働市場の過熱感が薄れつつあるとの見方からFRBによる利下げ開始時期先送り観測が後退する中、米10年国債利回りが低下し、株式市場を下支えました。NYダウは小幅ながら5日続伸となりました。一方、足元の株価上昇をけん引したハイテク株の一角が値を崩し、ナスダック総合指数は4営業日ぶりに反落しました。個別では、決算が嫌気されたウォルト・ディズニーが前日比-9.51%と大幅安となりました。 相場の注目点 米ドル円相場は、4月29日に一時1米ドル=160円台を付けた後、足元では1米ドル=154円台まで円高が進行しています。5月1日・3日に発表された4月のISM製造業・サービス業景気指数がそれぞれ市場予想を下回り、景況感の境目となる50を割り込みました。また、3日に発表された4月雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比+17.5万人と、市場予想(同+24.0万人)を大きく下回り、2023年11月以来の低水準となりました。米金利の再上昇や米ドル高などによる金融環境の引き締まりが影響し、年明け以降に見られた米国景況感の改善には一服感が見られ始めています。今後、小売売上高や鉱工業生産指数など雇用統計以外のハードデータでも弱さが確認されれば、米ドル高の勢いが緩みやすくなる可能性があります。 本日のイベント 今週は日本企業の決算発表がピークを迎えます。本日は、場中に三菱重工業やトヨタ自動車、伊藤忠商事など、引け後にはオムロンやローム、オリックスなど100社を超える企業決算発表が予定されています。 (投資情報部 澤田 麻希) (注)データは日本時間2024年5月8日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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