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03/08 12:00
【今週のチャート分析】日経平均株価は3月4日に初の4万円台、その後に押しを入れる(3/8)
※2024年3月7日(木)引け後の情報に基づき作成しています。 急上昇の動きは3ヶ月目に 今週の日経平均株価は、3月4日に史上初の4万円台超えとなりましたが、その後は上値の重い展開となりました。7日は日銀・中川審議委員の発言を受けて、日銀が金融政策の正常化に踏み切るとの見方が強まり、円高・株安となりました。 チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう(図1)。日経平均株価は、2月22日に史上最高値を約34年ぶりに更新し、3月4日に初めて4万円の大台に乗せました。ただ、これまでの急上昇の反動もあり、7日には終値で再度4万円を割り込んでいます。この先、これら急騰の反動をこなしつつ、心理的フシの4万円を早期奪回し、3月7日高値(40,472円)を超える動きとなるか注目されます。 一方で、1月に入ってからの急上昇は3ヶ月目となっており、本格的な調整に進展する場合は、1月中旬の日柄調整時に下支えとなった上向きの25日線(3月7日:38,160円)が次も下支えとなると考えられます。 ※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。 (注1)直近値は2024年3月7日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。 (出所)日本経済新聞社データより野村證券投資情報部作成 次に長期的な動きを確認してみましょう(図2)。現在は2022年3月安値(24,717円)を起点とする中長期上昇局面を形成中だと考えられます。これまでの上昇倍率は1.62倍となっていますが、これは過去の長期上昇局面(①~③:1.6倍~2.6倍)のうち、最も低い上昇倍率(②:1.6倍)と同等の動きに留まっています。 前回(③)の上昇倍率である1.9倍を2022年3月安値に当てはめると46,962円と試算され、この先も上昇余地があると考えられます。 (注1)直近値は2024年3月7日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(注3)日柄は両端を含む。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 TOPIX、史上最高値更新へ向けた動きとなるか注目 米国では、昨年12月にNYダウ、今年1月にS&P500指数、そして2月にナスダック総合指数が約2年ぶりとなる史上最高値を更新しました。 一方で、日本では、今年2月に日経平均株価は約34年ぶりとなる史上最高値更新となりましたが、日本株のもう一つの代表的な株価指数であるTOPIXは1989年12月につけた史上最高値(2884.80pt)を更新していません。この先、日経平均株価と比べて構成銘柄のゆがみが比較的小さいとされるTOPIXも史上最高値を更新となれば、日本株は名実共に新たなステージに入ったと言えるでしょう。 チャート面からTOPIXの中長期トレンドをみると、保ち合い上抜け前の安値である2023年1月安値(1868.15pt)を起点として、26週移動平均線(3月7日:2426.95pt)を下支えとする上昇相場に入っています(図3)。2023年1月安値からの上昇率は46.2%(3月7日時点)となっていますが、前回の中長期上昇局面(20年3月~21年9月)の上昇率の71.4%には到達しておらず、今後も上昇余地があると考えられます。 (注1) 直近値は2024年3月7日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(注3)日柄は両端を含む。(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成 次にTOPIXの数十年続く超長期トレンドについてみてみましょう(図4)。TOPIXは、1990年代から約30年にわたり続いてきた長期上値抵抗線を、2023年に明確に上放れしました。その後も大幅上昇となっており、平成バブル崩壊後の最安値である2012年6月安値を大底とする新たな超長期上昇トレンドが始まっている可能性が高いと捉えられます。 これら超長期トレンドの観点からみても、TOPIXはこの先、史上最高値更新に向けて歩みを進めると考えられます。 (注1) 直近値は2024年3月7日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成 (投資情報部 岩本 竜太郎) ※画像はイメージです。 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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03/08 09:56
【米国株決算速報】ブロードコム(AVGO):AI関連が成長のドライバー、株価は-3.28%(時間外取引)
決算概要:2023年11月-2024年1月期(2024.10期第1四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間3月7日引け後に、通信向けを中心とした半導体・インフラストラクチャーソフトウェアの設計、開発、販売を行うブロードコム(AVGO US)が2023年11月-2024年1月期(2024.10期第1四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を2.1%上回り、EPSは市場予想を6.8%上回りました。 会社の2024年10月期通期売上高見通しは市場予想を下回りました。 AI関連が成長のドライバー 会社は売上高の実績と通期見通しの成長要因について、インフラストラクチャーソフトウェア部門では、買収したヴイエムウェアのハイブリッドクラウド(AIモデル作成に必要な、複数のクラウド事業者のデータを統合して利用することを可能にする)を実現するための製品パッケージに対する需要が強いとコメントしました。 また、半導体ソリューション部門では、AIデータセンター向けの、ネットワーキング機器やAI演算用チップに対する強い需要が成長をけん引していると述べました。 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で下落 ブロードコムの株価は、前日比4.22%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比3.28%安の1360.82ドルで推移しています(NY時間17:06)。 通期の売上高見通しが市場予想をやや下回ったことや、過去1年で株価が2.3倍に上昇したことで利益確定の売りが優勢となったためと考えられます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。2023年11月に買収を完了したヴイエムウェアを除く前年同期比の売上高成長率は+11%。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年3月7日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年11月-2024年1月期(2024/1)。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2024年2-4月期以降の予想は2024年3月6日時点。(出所)会社発表、LSEG(旧リフィニティブ)より野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) 【米国株決算速報】ブロードコム(AVGO):生成AIと買収したヴイエムウェアの統合が焦点、株価は-0.73%(時間外取引) 野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算 野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期 ご投資にあたっての注意点
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03/08 09:30
【銘柄特集】2024年2月IPO銘柄のパフォーマンスと3月IPO銘柄の紹介
2024年2月のIPO銘柄のパフォーマンスと、今後のIPOの予定を紹介します。 2月IPO銘柄のパフォーマンス 2月7日 上場 SOLIZE(5871)事業内容: エンジニアの派遣・請負による設計支援、3D プリンターによる試作/最終製品の製作、および製品開発を革新するコンサルティング 2月8日 上場Veritas In Silico(130A)事業内容:mRNA を標的とする低分子創薬および核酸創薬のプラットフォーム事業 2月22日 上場 VRAIN Solution(135A)事業内容: 製造業向けAIソリューションの提供 2月28日 上場Cocolive(137A)事業内容:不動産業界向けマーケティングオートメーションツール「KASIKA」の開発、顧客への提供その他関連する業務 2月28日 上場 光フードサービス(138A)事業内容: 立呑み居酒屋を中心とした飲食店の展開 (注)初値及び直近月末終値が公開価格に対して上回っているものは赤、下回っているものは青で表示。(出所)日本取引所グループのウェブサイト、各新規上場会社の有価証券届出書等公表情報を基に野村證券作成 3月以降のIPO銘柄 3月21日 上場 STG(5858)事業内容: マグネシウム及びアルミニウムダイカスト製品の製造・販売 3月21日から3月26日のいずれかの日(上場日の4営業日前までに決定予定)上場 トライアルホールディングス(141A)事業内容:小売、物流、金融・決済、リテールテックなど、各事業を中心とした企業グループの企画・管理・運営(純粋持株会社) 3月22日 上場 ジンジブ(142A)事業内容:高卒就職採用支援サービス及び人財育成サービス 3月25日 上場イシン(143A)事業内容:企業の自治体向けマーケティング支援事業、日系大手企業のグローバルオープンイノベーション支援事業、成長企業のブランディング及び採用支援事業 3月26日 上場 L is B(145A)事業内容:フィールドワーカー向けビジネスチャット「direct」を中心とした現場DX サービスの開発・提供 3月26日 上場 ソラコム(147A)事業内容:IoT プラットフォーム「SORACOM」の開発・提供 3月26日 上場 ハッチ・ワーク(148A)事業内容:月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」、月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」の提供並びに貸し会議室サービス「アットビジネスセンター」の運営 3月26日 上場 JSH(150A)事業内容:地方創生事業(障がい者雇用支援サービス、観光物産サービス)、在宅医療事業(精神科訪問診療コンサルティング・訪問看護サービス) 3月27日 上場 コロンビア・ワークス(146A)事業内容:不動産開発事業を単一セグメントとする不動産開発、不動産賃貸管理、ホテル運営 3月27日 上場 シンカ(149A)事業内容:コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」の開発、販売及びその他関連する業務 3月27日 上場 ダイブ(151A)事業内容:リゾートバイトに特化した人材派遣・人材紹介事業、宿泊施設運営事業、情報システム事業 3月28日 上場 カウリス(153A)事業内容:法人向けクラウド型不正アクセス検知サービスの提供等 3月28日 上場 情報戦略テクノロジー(155A)事業内容:大手企業向けDX内製支援サービス等 3月29日 上場 マテリアルグループ(156A)事業内容:PR・デジタルを中心としたマーケティングコミュニケーション支援 3月29日 上場 グリーンモンスター(157A)事業内容:体験型投資学習支援事業 (注1)TOKYO PRO Marketの新規上場会社は含まれない。(注2)全てを網羅しているわけではない。(出所)日本取引所グループのウェブサイト、各新規上場会社の有価証券届出書等公表情報をもとに野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点
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03/08 08:33
【モーニングFINTOS!】米国株は半導体やハイテク株中心に上昇(3/8)
海外市場の振り返り 7日の米主要3指数は、揃って続伸しました。パウエルFRB議長が上院での議会証言で、利下げ開始に必要なインフレ鈍化への確信は遠くない将来に得られると、発言しました。6日の下院での議会証言同様に、年内の予防的利下げ開始が妥当とする姿勢が示され、FRBのタカ派化への警戒感が後退しました。米長期金利が低下したことで、成長期待の高いハイテク株を中心に上昇しました。中でも、アナリストが目標株価を引き上げたエヌビディアやマイクロン・テクノロジーなど半導体関連株の上昇が目立ちました。 相場の注目点 日銀の3月金融政策決定会合(18-19日)に市場の関心が集まっています。7日に労働団体の連合が発表した傘下の労組(労働組合)の賃上げ要求が、平均5.85%と前年の同4.49%を大幅に上回ったことで、賃上げの動きが加速していることが確認されました。日銀の3月での政策修正への期待が高まり、ドル円相場は、約1ヶ月ぶりに1ドル=147円台へと円高が進行しました。3月15日には、労組が経営側から受け取った回答の第1回回答集計結果が公表されます。引き続き、春闘における賃上げ動向が注目です。 本日のイベント 本日は、日本の2月景気ウォッチャー調査、米国では、2月雇用統計が発表されます。2月雇用統計では、非農業部門の雇用者数の増減に加え、近年のインフレの主因とみられているサービス価格への影響が大きい平均時給の伸び率の動向に注目が集まります。 (投資情報部 澤田 麻希) (注)データは日本時間2024年3月8日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ※画像はイメージです。 FINTOS!編集部オリジナル記事 【野村の動画】決算発表直後に上昇した銘柄は?株価騰落率トップ20(2024年1-2月発表分) ご投資にあたっての注意点
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03/07 19:00
【銘柄ランキング】投資家に買われた「配当利回り3%以上」銘柄は?(2023年12月-2024年2月分)
トップ3はJT、ホンダ、アステラス 輸送用機器セクターからは、本田技研工業(7267)が2位に、ヤマハ発動機(7272)が16位にランクインしました。同セクターにとって重要な「日米自動車販売」について見てみましょう。2024年2月の米国の新車販売台数は、供給改善などを背景に前年同月比10%増の127万台となりました。一方、同月の日本の新車販売台数(軽自動車含む)は、ダイハツ工業の生産停止などを背景に同19%減の34.5万台と2ヶ月連続で減少しました。 医薬品セクターからは、アステラス製薬(4503)が3位に、武田薬品工業(4502)が5位にランクインしました。同セクターにとって重要な「薬価改定」について見てみましょう。2024年3月5日、同年4月に行われる薬価改定の内容が告示されました。薬剤の市場拡大やジェネリック医薬品(後発薬)、バイオシミラー(バイオ後続品)との競争などで野村予想よりもやや大きい薬価引き下げとなりました。なお、アステラス製薬では、前立腺がん向け治療薬「イクスタンジ」などが大幅な引き下げとなりました。 鉄鋼セクターからは、日本製鉄(5401)が4位に、神戸製鋼所(5406)が8位にランクインしました。同セクターにとって重要な「日本製鉄とトヨタ間の価格交渉」について見てみましょう。日本経済新聞(2024年3月1日付)は、日本製鉄とトヨタ自動車(7203)が2025.3期上半期の鋼材価格を前半期比で引き上げることを決定し、トヨタの集中購買制度に基づく部品会社への鋼材の供給価格は前半期比で据え置くことにしたと報じました。この情報の真偽は未確認です。 海運セクターからは、川崎汽船(9107)が7位に、商船三井(9104)が12位にランクインしました。同セクターにとって重要な「コンテナ船運賃」について見てみましょう。コンテナ船の運賃は、スエズ運河から喜望峰経由に航路が変更された事などにより、上昇しました。ガザの休戦交渉がうまく進めば、スエズ運河の運航が再開される可能性もあります。通常、3月は季節的な要因により輸送量が回復してきますが、今後の運賃動向がどうなるのかは依然として不明瞭な状況です。 (野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課) (注1)画像はイメージ。(注2)各種データは2024年3月6日時点。(出所)各種資料より野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点
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03/07 15:58
【イブニングFINTOS!】日経平均株価、続落 日銀金融政策正常化への思惑で(3/7)
本日の株式市場 本日の日経平均株価は、前日比240円高の40,331円で取引を開始しました。前日の米国株式市場で主要3指数が揃って上昇したことが好感され、上げ幅を一時前日比381円まで拡大しました。しかし、日銀の中川審議委員が、国内経済について「賃金と物価の好循環が展望できる」と発言した事が伝わりました。これを受けて、日銀がマイナス金利を解除するとの思惑が改めて広がり、日経平均株価は下落に転じました。更に148円台半ばへと円高ドル安が進んだことも重石となり、前日比492円安の39,598円と3日続落して取引を終えました。 業種別では、電気・ガス業といったディフェンシブセクターや、マイナス金利解除により利ザヤが拡大するとの思惑から、保険業、銀行業が上昇しました。一方で、円高が進んだことにより、輸送用機器やゴム製品などの下落が目立ちました。 本日発表予定の海外経済指標等 【ユーロ圏】・ECB金融政策理事会・結果発表(22:15) 【米国】・パウエルFRB議長半期議会証言(上院、24:00) (注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成 ※画像はイメージです。 ご投資にあたっての注意点
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03/07 09:30
【野村の動画】決算発表直後に上昇した銘柄は?株価騰落率トップ20(2024年1-2月発表分)
日本企業の2023年10-12月期の決算発表シーズンがほぼ一巡しました。今回、東証上場の中でも特に時価総額の高い銘柄から成る「TOPIX100」構成銘柄を対象に、2024年1月1日から2月16日までの期間で決算を発表した銘柄について、発表当日と翌日の株価の変化率に基づいてランキングを作成しました。 ご投資にあたっての注意点
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03/07 08:31
【モーニングFINTOS!】米国株反発 パウエル議長発言に驚き無し(3/7)
海外市場の振り返り 米国2月のADP雇用統計の結果は前月比+14.0万人の雇用者増と、市場予想の同+15.0万人を下回ったものの、1月が同+10.7万人から同+11.1万人に上方修正され、合わせて順当な結果となりました。パウエルFRB議長の下院における半期に1度の議会証言では、年内のどこかで利下げ開始が適切と発言するも、具体的な時期への言及はなく、特に驚きはありませんでした。他方、FRBが米国の経済情勢をまとめたベージュブック(米地区連銀経済報告)では、前回1月の報告からの変化として、景気は緩やかに拡大しているが、家計は必需品以外の消費に慎重になっているなど、インフレ抑制を示す内容が報告されました。株式市場では、業績不振に陥っていたNYCB(ニューヨーク・コミュニティー・バンコープ)が大型増資を受けるとの報道から、同行の株が株価が急落後に上昇に転じ、銀行問題が和らぐとの見方が広がりました。米大統領選に関して、共和党はヘイリー候補が撤退を表明し、トランプ候補へと一本化されました。6日の米国株市場は、長期金利低下などを背景に半導体株を中心に反発上昇に転じたものの、取引時間の終盤にやや上げ幅を縮小しました。 相場の注目点 米国株市場の反発を受けた日本株の反応が注目されます。日銀の大規模緩和修正に関する報道も散見されています。 本日のイベント 本日は8:30に1月の毎月勤労統計が発表されます。春闘の賃上げへの注目が高まる中、月次の足元の賃金上昇率、特に、物価上昇分を差し引いた実質賃金の伸びが改善しているかどうかが注目されます。また、中国の1-2月期貿易統計が発表されます。 (投資情報部 小髙 貴久) (注)データは日本時間2024年3月7日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ※画像はイメージです。 FINTOS!編集部オリジナル記事 【銘柄ランキング】決算発表シーズンにNISA「成長投資枠」で買われた銘柄は?(2024年2月作成) ご投資にあたっての注意点
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03/06 19:00
【銘柄ランキング】決算発表シーズンにNISA「成長投資枠」で買われた銘柄は?(2024年2月作成)
通信、銀行、自動車株などがランクイン 日本企業の決算発表が一巡しました。決算発表が集中したこの期間に、どのような銘柄が購入されたのでしょうか。主要企業の決算発表が本格化し始めた2024年1月24日から、決算発表がほぼ出そろった2月16日までの間に、野村證券のNISA口座の「成長投資枠」で購入された銘柄を見てみましょう。 情報・通信セクターからは、日本電信電話(9432)が1位に、ソフトバンク(9434)が12位に、KDDI(9433)が15位にランクインしました。2023年10-12月期決算(3Q)では、ソフトバンクが2024.3期の利益計画を上方修正しました。そのほか、KDDIはローソン(2651)に対する公開買付けの実施を発表しました。 銀行セクターからは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が2位に、あおぞら銀行(8304)が10位に、みずほフィナンシャルグループ(8411)が13位に、ゆうちょ銀行(7182)が17位にランクインしました。主要銀行株の3Q決算では、顧客部門収益を中心に増益基調が継続されました。来期にかけては、マイナス金利解除の行方などに注目が集まっています。 輸送用機器セクターからは、トヨタ自動車(7203)が3位に、本田技研工業(7267)が8位に、日産自動車(7201)が9位に、デンソー(6902)が19位にランクインしました。世界の自動車販売台数は、2024年1月もペントアップ(先送り)需要などに支えられ大幅増が続きました。ただし、米国では自動車ローン金利の高止まり、欧州や日本ではペントアップ需要の消化が進むなど、需要の先行きには注意が必要です。 医薬品セクターからは、アステラス製薬(4503)が6位に、武田薬品工業(4502)が11位にランクインしました。医薬品株の3Q決算では明暗が分かれました。武田は米国市場で潰瘍性大腸炎・クローン病の治療薬「エンティビオ」などの販売が好調だった一方、アステラスは更年期障害向け治療薬「フェゾリネタント(米国製品名ベオーザ)」の販売が難航しています。 (野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課) (注1)画像はイメージ。(注2)各種データは2024年2月28日時点。(出所)各種資料より野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点