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08:11

【野村の朝解説】利益確定売りで米主要3指数は揃って反落(5/21)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 20日の米国株式市場で主要3指数は揃って反落しました。米国と各国との間の関税交渉が進展するとの期待感などから、S&P500が前日まで6日続伸し、2月下旬以来の高値を付けていました。急ピッチな上昇を受け、利益確定の売りが出やすかったものとみられます。一方、トランプ大統領が大型減税策の成立に向けて共和党議員の団結を呼びかけましたが、反対派議員の説得に難航している模様だと伝わりました。米国の財政悪化懸念の強まりなどから、米長期金利が上昇したことなども株式市場の重石として意識されました。 相場の注目点 今週はトランプ政権の関税引き上げを巡る日米協議にとって重要な週となるかもしれません。赤沢経済再生担当相は20日、米国時間19日からワシントンで事務レベルの協議が行われていることを明らかにしました。赤沢氏自身も米国との3回目の交渉のため、23~25日の日程で訪米する予定です。日本側は一連の関税措置の撤廃を強く求めていく方針であり、6月15-17日に開催されるG7サミットでの日米首脳会談で、一定の合意を目指している模様です。今週行われる協議を経て交渉に進展が見られれば、市場に安心感が広がり、日本株の堅調さが増す展開も期待できると考えています。 本日のイベント 日本では東京市場の寄付き前に4月貿易統計、引け後に4月訪日外国人客数が発表されます。いずれも4月分のデータであり、トランプ関税の影響を受けている可能性があることから、その結果に注目しています。一方、米国では小売大手のロウズ、ターゲット、TJXなどが2025年2-4月期決算を発表する予定です。 (野村證券 投資情報部 岡本 佳佑) (注)データは日本時間2025年5月21日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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