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2023/12/16 07:00

【来週の予定】日銀会合、政策変更に向けた地ならしがあるか

来週の注目点:日銀の政策決定会合、米消費関連統計に注目 FRB(米連邦準備理事会)は13日、大方の事前予想通り3会合連続で政策金利の据え置きを決定しました。同時に発表された政策金利見通し(中央値)では、1回あたりの変更幅を0.25%ポイントとした場合、2024年末までに3回の利下げ見通しが示されました。市場では24年末までに4~5回の利下げを織り込んでいたものの、FRBの政策姿勢が緩和方向へ転換したこと、パウエル議長からも早期利下げをけん制する発言は見受けられなかったことから、株高、金利低下、米ドル全面安となりました。   今週は18日(月)~19日(火)に日銀の金融政策決定会合が開催されます。市場では金融政策の据え置き予想が大勢を占めています。次回24年1月会合での政策修正期待が高まっていることから、フォワードガイダンス(政策運営の指針)修正の有無や植田総裁の発言が注目されます。 米国では、住宅関連統計に加えて、20日(水)に12月消費者信頼感指数(コンファレンスボード)、22日(金)に12月ミシガン大学消費者マインド(確報値)、11月個人消費支出・所得統計と、いずれも今後の消費、インフレ動向を予想するうえで注目度の高い指標が発表されます。これらの指標が消費減速やインフレ鈍化を示唆し、市場の利下げ観測を促す結果となれば、長期金利の低下、株高につながる可能性があります。 欧州では、18日(月)にドイツ経済の重要な先行指標である12月Ifo企業景況感指数が発表されます。同指数は3ヶ月連続で改善を続けており、回復基調が継続するかが注目されます。   FRB、ECB(欧州中央銀行)に続いて、日銀の決定会合をこなした週後半は、クリスマス休暇モードとなりそうです。 (野村證券投資情報部 尾畑 秀一) (注)イベントは全てを網羅しているわけではない。◆は政治・政策関連、□は経済指標、●はその他イベント(カッコ内は日本時間)。休場・短縮取引は主要な取引所のみ掲載。各種イベントおよび経済指標の市場予想(ブルームバーグ集計に基づく中央値)は2023年12月15日時点の情報に基づくものであり、今後変更される可能性もあるためご留意ください。(出所)各種資料・報道、ブルームバーグ等より野村證券投資情報部作成 ※掲載している画像はイメージです。 ご投資にあたっての注意点

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