決算、騰落、スケジュール
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10/19 10:00
【米国株決算速報】プロクター・アンド・ギャンブル(PG):値上げの恩恵が数量減少の逆風を上回る、株価は+2.58%
決算概要:2023年7-9月期(2024.6期第1四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間10月18日寄り前に、ブランド化された消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(PG US)が2023年7-9月期(2024.6期第1四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を1.4%上回り、EPSは市場予想を6.4%上回りました。 2024年6月期通期の売上高見通しは+2%~+4%と、為替の不確実性を理由に従来の+3%~+4%から下限を引き下げました。 値上げの恩恵が数量減少の逆風を上回る状況が継続 前年同期比での売上高成長率(+6%)の要因は、値上げが+7%、数量が-1%、為替が-1%、製品構成が+1%と、値上げの恩恵が数量減少の逆風を上回る状況が継続していることが確認されました。 売上高とEPSの推移 株価は上昇 プロクター・アンド・ギャンブルの株価は、前日比2.58%高で引けました。 高いブランド価値により、インフレで消費者の購買力が低下する中でも当社が市場予想を上回る実績を残したことに株価は反応したと推察されます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年10月18日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年7-9月期(2023/9)。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2023年10-12月期以降の予想は2023年10月17日時点。 (出所)会社発表、LSEG(旧リフィニティブ)より野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) 【米国株決算速報】プロクター・アンド・ギャンブル(PG):販売数量減を値上げが補う、株価は+2.83% 野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算 野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算 野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期 ご投資にあたっての注意点
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10/19 09:45
【米国株決算速報】ASML:受注急減・半導体市況好転はやや後ずれ、株価は-4.17%
決算概要:2023年7-9月期(2023.12期第3四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間10月18日寄り前に、リソグラフィー(半導体の回路パターンを基盤に焼き付ける装置)などの半導体製造装置の製造を行う蘭ASML(ASML US)が2023年7-9月期(2023.12期第3四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を0.6%下回り、EPSは市場予想を4.8%上回りました。 会社の2023年10-12月期売上高見通しは市場予想を上回りました。 受注急減、半導体市況好転は2025年 純受注額は26.02億ユーロと、2023年4-6月期の45.00億ユーロや、前年同期の89.20億ユーロから急減しました。 会社は、顧客である半導体メーカーは年内(2023年10-12月期)に半導体市況が底打ちすると予想している、とコメントしました。一方で、保守的な見方としながらも、当社の2024年12月期通期の売上高は2023年12月期通期に近い水準で、大幅な成長は2025年12月期通期とコメントし、半導体市況の回復に時間がかかることを示唆しました。 売上高とEPSの推移 株価は下落 ASMLの株価(米国上場のドル建てADR価格)は、前日比4.17%安で引けました。 低調な受注額と、半導体市況の回復が後ずれするとの見通しに反応したと推察されます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:米国上場のADR価格(ドル建て)。データは日次で、直近値は2023年10月18日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年7-9月期(2023/9)。2023年10-12月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2023年10-12月期以降の予想は2023年10月17日時点。 (出所)会社発表、LSEG(旧リフィニティブ)より野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) 【米国株決算速報】ASML:EUV売上高見通しを引き下げ、株価は5.45%安 野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算 野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算 野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期 ご投資にあたっての注意点
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10/19 09:30
【米国株決算速報】テスラ(TSLA):サイバートラックの出荷や年間生産台数の目標を維持、株価は-2.13%(時間外取引)
決算概要:2023年7-9月期(2023.12期第3四半期) EPS実績は市場予想を下回った 米国時間10月18日引け後に、EVの製造販売や太陽光発電事業を行うテスラ(TSLA US)が2023年7-9月期(2023.12期第3四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を3.1%下回り、EPSは市場予想を9.0%下回りました。 会社は、設備の刷新で一部の生産ラインが停止したことや、部品の供給拡大が間に合わず米テキサス州工場での電動SUVの「モデルY」の生産拡大のペースが緩やかになっているとコメントしました。 サイバートラックの出荷時期と年間生産目標を維持 会社は、電動ピックアップトラックの「サイバートラック」の出荷を2023年10-12月期に開始することや、EVの生産台数を年間50%増加させる長期目標に沿って2023年12月期通期に180万台を生産する見通しを改めて示しました。 売上高とEPSの推移 株価は下落 テスラの株価は、前日比4.78%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比2.13%安の237.52ドルで推移しています(NY時間18:00)。 株価は決算発表当初上昇したものの、決算説明会でサイバートラックの黒字化には1年半程度かかるとコメントしたことなどに反応して下落に転じたと考えられます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年10月18日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年7-9月期(2023/9)。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2023年10-12月期以降の予想は2023年10月17日時点。(出所)会社発表、LSEG(旧リフィニティブ)より野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) 【米国株決算速報】テスラ(TSLA):自動運転技術を他社へ提供へ、株価は-4.11%(時間外取引) 野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算 野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算 野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期 ご投資にあたっての注意点
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10/16 10:00
【米国株決算速報】JPモルガン・チェース(JPM):消費者信用の悪化懸念が和らぐ、株価は+1.50%
決算概要:2023年7-9月期(2023.12期第3四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間10月13日寄り前に、金融持株会社であるJPモルガン・チェース(JPM US)が2023年7-9月期(2023.12期第3四半期)決算を発表しました。純収益は市場予想を2.7%上回り、EPSは市場予想を13.7%上回りました。 金利上昇が追い風、消費者信用の悪化懸念が和らぐ 会社は、2023年12月期通期の市場部門を除く純金利収入の見通しを、従来の870億ドルから890億ドルへ上方修正し、米国の金利上昇が業績に追い風となったとコメントしました。また会社は、通期のカードサービスの純貸倒率見通しを従来の2.6%から2.5%へ引き下げ、貸倒額が想定を下回ったことや分母にあたるカードローン残高の増加を理由として挙げました。 一方で、株式市場部門の純収益は、前期比、前年同期比で減少しました。 純利益とEPSの推移 株価は上昇 JPモルガン・チェースの株価は、前日比1.50%高で引けました。 会社は純金利収入の増加や低い純貸倒率は一時的で今後正常化するとコメントしたものの通期の業績見通しが上方修正されたことが株価の上昇につながったと推察されます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。EPSは、市場予想との比較のため本社部門の投資損失を除いた値で、報告書の実績値は4.33ドル。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年10月13日時点。(注3)純収益とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年7-9月期(2023/9)。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2023年10-12月期以降の予想は2023年10月12日時点。(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) 【米国株決算速報】JPモルガン・チェース(JPM):消費者の財務状況は健全であることを確認、株価は+0.60% 野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算 野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算 野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期 ご投資にあたっての注意点
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10/16 09:09
【米国株決算速報】ユナイテッドヘルス・グループ(UNH):加入者の増加継続、株価は+2.64%
決算概要:2023年7-9月期(2023.12期第3四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間10月13日寄り前に、医療保険給付や薬局サービス、コンサルティングなどヘルスケアサービスを行うユナイテッドヘルス・グループ(UNH US)が2023年7-9月期(2023.12期第3四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を1.1%上回り、EPSは市場予想を3.8%上回りました。 2023年12月期通期EPSについて会社は、24.85~25.00ドルと、従来の24.70~25.00ドルから見通しレンジ下限を上方修正し、中間値は市場予想(24.84ドル)を0.4%上回りました。 加入者の増加継続、正常化が進む 会社は、売上高やEPSの前年比での成長の理由について、加入者の増加を決算書でコメントしました。 健康保険会社にとって重要な指標のひとつである医療費支払い比率は82.3%と、アフターコロナでの医療の正常化により外来患者数が増加したことなどにより前年同期の81.6%から上昇しましたが、2023年4-6月期の83.2%からは低下しました。 売上高とEPSの推移 株価は上昇 ユナイテッドヘルス・グループの株価は、前日比2.64%高で引けました。 市場予想を上回る実績やその要因である加入者の順調な増加、医療費支払い比率の増加が収まったことなどに反応したと考えられます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年10月13日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年7-9月期(2023/9)。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2023年10-12月期以降の予想は2023年10月12日時点。(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) 【米国株決算速報】ユナイテッドヘルス・グループ(UNH):医療費支払い増加の懸念は行き過ぎ、株価は+7.24% 野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算 野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算 野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期 ご投資にあたっての注意点
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10/14 07:00
【来週の予定】ブラックアウト期間入り直前のFRB高官の発言に注目
来週の注目点:米経済指標とFRB高官発言、日本の物価に注目 日米の株価が値を戻しています。FRB(米連邦準備理事会)高官の発言を契機に、追加利上げへの懸念が後退したことが大きいと見られます。米長期金利の上昇が引き締め効果を生み、利上げ代替効果を生むとの見方が強まっていますが、FRBが利上げを終了し、長期金利の上昇が止まるか否かは不透明感が残ります。今週は米国でパウエル議長に加えて、地区連銀総裁の講演が複数予定されており、注目を集めます。 また、米国では、16日(月)に10月NY連銀製造業景気指数、17日(火)に9月小売売上高、9月鉱工業生産、18日(水)に地区連銀経済報告(ベージュブック)、9月住宅着工・建設許可件数、19日(木)に9月中古住宅販売件数が発表されます。 日本では、20日(金)に9月全国消費者物価指数(CPI)が発表されます。生鮮食品を除くコアCPIは減速が見込まれますが、賃上げ継続を背景に物価の粘着性は徐々に増すと野村證券では予想します。10月30日-31日の日銀金融政策決定会合ではインフレ見通しの修正が検討されている模様です。今後の金融政策を占う上で物価動向には引き続き注目が集まります。 ユーロ圏では、17日(火)にドイツの10月ZEW景況感調査が発表されます。利上げに伴う内需の減速が引き続き景気を下押ししています。インフレ圧力が緩和しつつある中、製造業の景況感に底打ちの兆しが見えれば相場の下支えとなると見られます。 景気に安定化の兆しが見える中国では、18日(水)に7-9月期実質GDP、9月小売売上高、鉱工業生産、1-9月固定資産投資、不動産投資などの主要月次経済統計が発表されます。製造業の循環的な回復、不動産市場の支援策や金融緩和などの政策効果が注目されます。 (野村證券投資情報部 坪川 一浩) (注)イベントは全てを網羅しているわけではない。◆は政治・政策関連、□は経済指標、●はその他イベント(カッコ内は日本時間)。休場・短縮取引は主要な取引所のみ掲載。各種イベントおよび経済指標の市場予想(ブルームバーグ集計に基づく中央値)は2023年10月13日時点の情報に基づくものであり、今後変更される可能性もあるためご留意ください。(出所)各種資料・報道、ブルームバーグ等より野村證券投資情報部作成 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら 業種分類、Nomura21 Globalについて ご投資にあたっての注意点
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10/13 19:00
【最新ランキング】日本株、今週の値上がり/値下がり銘柄は? (10月第2週)
日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(上位) 2023年10月第2週(2023年10月6日~10月12日) 2023年10月月間(2023年9月29日~10月12日) 2023年年間(2022年12月30日~2023年10月12日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2023年10月12日。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(下位) 2023年10月第2週(2023年10月6日~10月12日) 2023年10月月間(2023年9月29日~10月12日) 2023年年間(2022年12月30日~2023年10月12日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2023年10月12日。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 <参考>今週の日本株式市場パフォーマンス 主要指数 TOPIX︓東証33業種 (注)業種分類は東証33業種ベース。直近値は2023年10月13日前引け時点。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点
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10/11 09:39
【米国株決算速報】ペプシコ(PEP):消費者ニーズへの対応で成長継続・通期見通し引き上げ、株価は+1.88%
決算概要(2023.12期第3四半期) EPS実績は市場予想を上回り、通期EPS見通しは引き上げられた 米国時間10月10日寄り前に、「ペプシコーラ」や「Lay’sポテトチップス」で知られる世界的な食品・飲料会社のペプシコ(PEP US)が2023年7-9月期(2023.12期第3四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を0.3%上回り、EPSは市場予想を4.4%上回りました。 会社は2023年12月期通期EPS見通し従来の7.47ドルから7.54ドルへ引き上げ、これは市場予想(7.49ドル)を1%上回る水準です。 消費者のニーズに対応 会社は決算説明会で、消費者のニーズに対応してスナックのパッケージ小口化などを行ったことをコメントしました。また北米飲料部門では、スポーツ飲料のゲーターレードが新商品の「ゲーターレード・ウォーター」の寄与などで二桁増収となったほか、主力のペプシも一桁台半ばの増収を達成したことをコメントしました。 売上高とEPSの推移 株価は上昇 ペプシコの株価は、前日比1.88%高で引けました。9月中旬以降、当社や、飲料で競合するコカコーラ(KO US、10日の株価は前日比+2.17%)の株価は下落していました。これは、米国金利上昇とドル高により、米国での消費減速や海外ビジネスのドルベースでの収益が減少するとの懸念が理由と推察されますが、今回の決算によりこれらの懸念は和らいだと考えます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年10月10日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年4-6月期(2023/6)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年7-9(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年7-9月期(2023/9)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年10-12月期以降の予想は2023年10月9日時点。(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) 【米国株決算速報】ペプシコ(PEP):インフレの中でも消費者が選び続けるブランド、株価は+2.38% 野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算 野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算 野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期 ご投資にあたっての注意点
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10/07 07:00
【来週の予定】「良いニュースは悪いニュース」を脱却できるか
来週の注目点:米国・ユーロ圏の9月金融政策会合議事要旨に注目 金融市場では米国景気軟着陸の可能性を示唆する堅調な経済指標が政策金利高止まり観測を喚起し、長期金利上昇を経由して株安材料視される、「良いニュースは悪いニュース」といった状況が続いています。このような状況を脱却するためにはインフレの鎮静化が待たれるため、米国の物価関連統計が市場の注目を集めることが予想されます。 米国では10月11日(水)に9月のPPI(生産者物価)、翌12日(木)に9月のCPI(消費者物価)が発表されます。コアCPI(除く食品・エネルギー)が前月比+0.3%を下回る上昇率に落ち着けば市場の安心感に繋がりそうです。 同様に、11日(水)発表の9月FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨も注目されます。FRB(米連邦準備理事会)は9月会合で政策金利を据え置いた一方で、24年末の政策金利見通しを上方修正しました。今後の政策運営に対するFRB内でのバランスを確認できる材料として市場の関心を集めそうです。 ユーロ圏では、12日(木)にECB(欧州中央銀行)の9月政策理事会議事要旨が公表されます。ECBは9月会合で0.25%ポイントの利上げを決定した一方で、声明文では利上げ打ち止めの可能性を示唆しました。ラガルド総裁も会合後の記者会見で、全会一致の決定ではなかったことを認めています。これらのことから、利上げ決定は微妙なバランスの上での結論だったと見受けられます。ECB内の政策スタンスのバランスを改めて確認し得る材料として、議事要旨が市場の注目を集めそうです。 日本では政府が今月中に経済対策を取りまとめ、臨時国会を開催する予定です。野村證券では対策規模は20~30兆円程度と予想しています。 (野村證券投資情報部 尾畑 秀一) (注)イベントは全てを網羅しているわけではない。◆は政治・政策関連、□は経済指標、●はその他イベント(カッコ内は日本時間)。休場・短縮取引は主要な取引所のみ掲載。各種イベントおよび経済指標の市場予想(ブルームバーグ集計に基づく中央値)は2023年10月6日時点の情報に基づくものであり、今後変更される可能性もあるためご留意ください。(出所)各種資料・報道、ブルームバーグ等より野村證券投資情報部作成 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら 業種分類、Nomura21 Globalについて ご投資にあたっての注意点