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4分前

【野村の夕解説】ファーストリテイリング急落が重石 方向感ないまま反落(07/11)

(注)画像はイメージです。 本日の動き 11日の日経平均株価は、前日発表された2024年9月-2025年5月期の決算で、利益率の低下が示されたファーストリテイリングの大幅下落が重石となり、終日方向感のない値動きでした。日経平均株価は、前日の米国株上昇の流れを引き継いで上昇して始まり、一時前日比311円高と、この日の高値をつけました。しかしその後、ファーストリテイリングが急落したことを受けて、日経平均株価も急速に上げ幅を縮小させ下落に転じました。その一方で、半導体関連株や素材株などの景気敏感株が上昇し、日経平均株価を下支えしました。その後、トランプ大統領が自身のSNSでカナダからの輸入品に対して8月1日から35%の関税を課すとの書簡を公表したことを受け、米国が交渉中の他国に対しても強硬な関税政策を進めるとの思惑が強まり、日経平均株価は軟調な値動きとなりました。外国為替市場では対米ドルで円安が進行したことから、日経平均株価は再び上昇に転じる場面もみられましたが、追加の材料もなく様子見姿勢が広がり、その後は一進一退の値動きとなりました。日経平均株価の大引けは前日比76円安の39,569円となり、ファーストリテイリング1銘柄で日経平均株価を262円押し下げました。一方、TOPIXは前日比0.39%高と反発しました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 トランプ政権と各国との関税交渉が継続しているため、進展が注目されます。 (野村證券投資情報部 松田 知紗) ご投資にあたっての注意点