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9分前

【野村の朝解説】FOMCを経て米利下げ期待が回復 (5/2)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 5月1日の米国株式市場で、NYダウは反発しました。一方、S&P500指数とナスダック指数は続落しました。FOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見を受け、年内利下げ期待がやや回復したことが株価を押し上げた一方、決算発表が嫌気された半導体株などが下押し材料となりました。 相場の注目点 注目されたFOMCでは、政策金利が据え置かれた一方、6月からの国債購入ペース減速が決定されました。声明文では「2%のインフレ目標への更なる進展はここ数カ月で失速」との文言が追加されましたが、全体的には3月からの変化は限定的なものとなりました。パウエルFRB議長の記者会見では、「利下げの確信獲得に考えていたよりも時間がかかる見通し」としたものの、「個人的には年内のインフレ鈍化進展を予想している」と発言しました。供給面の要因に加え、抑制的な金融政策がインフレを押し下げるとの見方も維持し、遅れながらもインフレ減速継続の見方を示しました。目先では、3日には4月ISMサービス業景気指数や4月雇用統計などが発表されます。米国の経済やインフレ動向を見るうえでは重要な指標であり、その内容が注目されます。発表された際には内容を確認し、今後の金融政策への影響を見極めたいと考えます。 本日のイベント 本日国内では、3月日銀金融政策決定会合の議事要旨が発表されます。米国では3月貿易統計、1-3月期労働生産性、3月製造業受注などが発表されます。また、日本が休場中の3日には米国の4月雇用統計、4月ISM非製造業景気指数など重要統計の発表が予定されています。 (投資情報部 大坂 隼矢) (注)データは日本時間2024年5月2日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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