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9分前

【野村の朝解説】FOMCを無難に通過し、主要3指数は上昇(12/11)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 10日の米国株式市場で主要3指数は揃って上昇しました。FRBは政策金利を0.25%ポイント(pt)引き下げ、3.50~3.75%にすると発表し、同時に短期国債を購入する方針も示しました。これによりリスク性資産に追い風が吹くとの見方が広がり、株価上昇につながりました。会合後の記者会見で、パウエル議長は「経済動向を見極めるのに良い立ち位置にいる」と発言しました。また、今後の金融政策については会合ごとに判断するとし、政策の明確な方向性は示しませんでした。 相場の注目点 FRBが今会合で示した2026年末の政策金利の見通し(中央値)は3.375%と、1回当たりの利下げ幅を0.25%ptとすると1回の利下げが想定されています。政策金利の市場の織り込み度合いを示すFedWatchツールによると、26年末における政策金利は7割超の確率で2回以上の利下げがあると予想されていることから、FRBの見通しは市場想定よりもややタカ派的(金融緩和に慎重)とみることができます。ただし、26年末までにさらなる利下げを見込まない参加者から4回以上の利下げを見込む参加者までいるなど、金融政策に関してFOMC内の意見は割れています。今後の米雇用情勢や物価動向、あるいは26年初にも指名される次期FRB議長の人事次第では、26年末時点の見通しが大きく変わるため、引き続き注視が必要です。本日は国内で10-12月期法人企業景気予測調査、米国で9月貿易統計や週間新規失業保険申請件数(12月6日の週)が発表されます。また、米国株式市場の取引時間終了後には、半導体大手ブロードコムが25年8-10月期決算を発表します。今後のAI向け半導体需要の動向を占う材料として注目されます。 (野村證券 投資情報部 岡本 佳佑) 注)データは日本時間2025年12月11日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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