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08:02

【野村の朝解説】米国株は政府閉鎖解除期待から持ち直し(11/10)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 7日の米国株式市場では、主要3指数が揃って下落して始まったものの、政府閉鎖解除への期待から終盤にかけて持ち直し、NYダウ、S&P500は小幅高、ナスダック総合は小幅安で引けました。S&P500の構成銘柄では約400銘柄が上昇しました。米国の政府閉鎖は最長記録を更新していますが、米国議会は週末の8日も審議を継続するなど、協議継続が市場の解除期待をサポートしています。為替市場では米政府機関の閉鎖が空の便に影響を及ぼし始めたことに加え、11月のミシガン大学の消費者マインド指数が約3年半ぶりの水準に低下したため、ドル売りが優勢になりました。ただし、円は米ドルに対して153円60銭近くまで下落するなど軟調に推移し、主要通貨に対して全面安の展開となりました。 相場の注目点 史上最長を更新している米国の政府閉鎖による、景気への悪影響に対する懸念が高まっています。政府閉鎖の影響は連邦政府職員への給与や補助的栄養支援プログラム(旧フードスタンプ)の支払い遅延から、航空便の欠航などへ広がっています。連邦航空局は航空各社に運航便数を14日までに10%削減するよう命じました。議会予算局は、11月中旬までに実質GDPの四半期成長率が年率1.5%ポイント押し下げられるとの見通しを示しています。米国では11月27日に感謝祭を控え、年末商戦が本格化する時期にあたります。政府閉鎖の長期化による警戒感は年末にかけて更に高まり、景気減速と利下げ観測を強めることで、米国株安、米国債高(金利低下)、米ドル安圧力が高まっていく展開が想定されます。 日本では2025年7-9月期決算の発表が続いています。11日には注目度の高いソフトバンクグループ、ソニーグループの決算発表が予定されています。 (野村證券 投資情報部 尾畑 秀一) 注)データは日本時間2025年11月10日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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