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08/01 09:01
【米国株決算速報】アップル(AAPL):iPhone・サービス好調・AI強化へ注力、株価は+2.29%(時間外取引)
決算概要:2025年4-6月期(2025.9期第3四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間7月31日引け後に、モバイル端末の製造販売とAI・クラウドサービス事業を行うアップル(AAPL US)が2025年4-6月期(2025.9期第3四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を5.0%上回り、EPSは市場予想を9.5%上回りました。 iPhone・サービス好調、AI強化へ注力 主力製品であるiPhoneの売上高が市場予想を上回り、それにより保証などのサービス売上高も堅調でした。会社は、顧客による製品のアップグレードが4-6月期として過去最高だったとコメントしました。また、会社の2025年7-9月期売上高見通しは市場予想を上回り、市場の一部にあった関税前の駆け込み購入の後に需要が減少する、との懸念が和らぎました。 会社は市場で遅れが指摘されているAI事業について、今年に入り7社を買収し、人員を再配分しているとコメントし、注力する姿勢を強調しました。 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で上昇 アップルの株価は、前日比0.71%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比2.29%高の212.32ドルで推移しています(NY時間18:45)。市場予想を上回る好調な実績や見通しに反応していると考えられます。今後は、関税の影響に加え、9月に予定されている新製品の詳細や、年末商戦について注目する必要があると考えられます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。2025年7-9月期売上高見通しの市場予想比は前年比7%成長で試算。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2025年7月31日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2025年4-6月期(2025/6)。2025年7-9月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2025年7-9月期以降の予想は2025年7月30日時点。(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) ご投資にあたっての注意点
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08/01 08:18
【野村の朝解説】S&P3日続落、米ドル円は150円台後半へ(8/1)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 31日の米国市場でS&P500は、一時は取引時間中の最高値を更新したものの、結局3日続落して引けました。マイクロソフト、メタ・プラットフォームズなどの好決算も指数全体を押し上げるまでには至りませんでした。為替市場では米ドルがG10通貨に対して全面高となり、対円では200日移動平均線(149円59銭)を5ヶ月半ぶりに上抜けし、150円台後半で推移しています。決定会合後の植田総裁の発言が、市場では想定以上にハト派的(利上げに消極的)と受け止められたようです。 相場の注目点 7月の金融政策会合では日銀、FRB、ECBともに事前の予想通り政策金利の据え置きを決定しました。ただし、今後の政策スタンスは3者3様です。ECBの利下げ見送りは8会合ぶりであり、ラガルドECB総裁は追加利下げに慎重な姿勢を示しました。FRBの金利据え置きは5会合連続です。パウエル議長は利下げを急がない意向を示唆しました。日銀も4会合連続で政策金利を据え置きました。経済・物価が見通しに沿って推移すれば政策金利を引き上げる方針に変更はない様子であり、植田総裁の発言にも大きな変化は確認できませんでした。米国と日本、EUの間で関税協定が合意に達したことから、今後は金融政策スタンスの違いによる影響が、為替相場を筆頭に、金融市場動向にも波及することが予想されます。 本日のイベント 米国では新たな関税が発動される予定です。ただし、詳細が明らかになっていないものも多く、現場では混乱が予想されています。また、7月雇用統計、 7月ISM製造業景気指数と重要指標が発表されます。失業率が予想外に上昇すれば、市場の早期利下げ観測を喚起する可能性があります。 (野村證券 投資情報部 尾畑 秀一) (注)データは日本時間2025年8月1日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点
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07/31 16:56
【野村の夕解説】日経平均415円高 米企業の好決算と円安が追い風(7/31)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 30日の米国市場で発表された大手テクノロジー企業の2025年4-6月期決算で、見通しを含めた好調な業績が示されるとともに、市場ではAI・データセンター向け投資拡大継続の見方が強まりました。また、米国で30日まで開かれていたFOMCの結果を受けて、FRBによる9月利下げ再開への期待が後退し、為替市場で一時1米ドル=149円台半ばまで、急速な円安米ドル高が進みました。これらを背景に、31日の日経平均株価は寄り付きから上昇、ソフトバンクグループやフジクラなどAI・データセンター関連銘柄がけん引役となったほか、朝方は下落していた値がさの半導体関連株が上昇に転じ、日経平均株価を押し上げました。12時頃、日銀が政策金利の据え置きを発表しました。併せて公表された展望レポートで、経済に関するリスクバランスは2025年度、2026年度ともに「下振れリスクの方が大きい」との表現を据え置きました。これを受けて10年国債利回りは前日比で低下しました。金利低下を追い風に日経平均株価は午後に入って更に上げ幅を広げ、終値は前日比415円高の41,069円となりました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 米国でFRBが重視する6月のコアPCEデフレーター(食品・エネルギーを除く個人消費支出物価指数)が発表されます。関税の影響を確認するうえで注目が集まります。 (野村證券投資情報部 秋山 渉) ご投資にあたっての注意点
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07/31 10:17
【米国株決算速報】メタ・プラットフォームズ(META):SNS広告堅調・設備投資見通し引き上げ、株価は+11.60%(時間外取引)
決算概要:2025年4-6月期(2025.12期第2四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間7月30日引け後に、「フェイスブック」や「インスタグラム」などSNS広告事業を行うメタ・プラットフォームズ(META US)が2025年4-6月期(2025.12期第2四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を6.1%上回り、EPSは市場予想を20.7%上回りました。 会社の2025年7-9月期売上高見通しは市場予想を上回りました。 SNS広告堅調、通期設備投資見通し下限引き上げ 会社は、SNS広告と、その原動力となるSNSコミュニティの好調をコメントしました。SNS広告事業の広告表示数と広告単価の前年比での増加率は引き続き堅調でした。背景には再編したAI部門「スーパーインテリジェンス・ラボ」によるAIツールの実装などがあります。 会社は、2025年通期の設備投資額見通しの下限を引き上げました。背景にはデータセンター投資による業績への寄与の確度が高まったことがあると考えられます。 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で上昇、史上最高値を更新 メタ・プラットフォームズの株価は、前日比0.68%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比11.60%高の775.88ドルと、史上最高値を更新して推移しています(NY時間19:30)。好調な実績と見通しから、主力のSNS事業の好調継続が確認されたためと考えられます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2025年7月30日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2025年4-6月期(2025/6)。2025年7-9月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2025年7-9月期以降の予想は2025年7月29日時点。(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) ご投資にあたっての注意点
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07/31 09:55
【米国株決算速報】マイクロソフト(MSFT):AzureなどAI・クラウド事業好調、株価は+8.67%(時間外取引)
決算概要:2025年4-6月期(2025.6期第4四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間7月30日引け後に、「Office」や「ウインドウズ」、クラウドソフトの「Azure(アジュール)」などで知られるソフトウェア企業であるマイクロソフト(MSFT US)が2025年4-6月期(2025.6期第4四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を3.6%上回り、EPSは市場予想を8.3%上回りました。 AzureなどAI・クラウド事業好調 クラウド部門の売上高実績は前年同期比+25.6%となり、成長のドライバーとなっています。その主力製品であるAzureおよびクラウドサービスの前年同期比の売上高成長率は+39%(為替一定で+39%)と、2025年1-3月期(前期)の+33%(同+35%)から上昇しました。エヌビディアのAI用半導体などを念頭にしたAI演算容量の供給制約について会社は、2025年7-12月期は継続すると予想しています。 また、消費者向けおよび商用のMicrosoft 365およびクラウドサービス、クラウド、ダイナミクス(ERP・CRMサービス等)など多くの製品で売上高成長率が前期から上昇しました。会社は、AIアシスタントのCopilot(コパイロット)などの月間アクティブユーザー数が順調に増加していることを説明しました。 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で史上最高値を更新、エヌビディアに次ぐ時価総額4兆ドル企業に マイクロソフトの株価は、前日比0.13%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比8.67%高の557.75ドルと、史上最高値を更新して推移しています(NY時間18:32)。実績・見通しからAI・クラウドの関連事業の好調が確認されたためと考えられます。 (注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2025年7月30日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2025年4-6月期(2025/6)。2025年7-9月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2025年7-9月期以降の予想は2025年7月29日時点。(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) ご投資にあたっての注意点
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07/31 08:20
【野村の朝解説】9月FOMCでの利下げ期待が後退(7/31)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 30日の米国株式市場で主要3指数はまちまちの動きとなりました。7月米ADP全米雇用レポートや2025年4-6月期米実質GDPが市場予想を上回り、取引時間前半は堅調となりました。しかし、パウエル議長がFOMC後の会見で、次回会合の金融政策について「何も決定していない」と発言すると、利下げ期待が後退し、株価が下押しされる場面もありました。 相場の注目点 FRBはFOMCで、政策金利を4.25~4.50%に据え置きました。パウエル議長は現在の金融政策は「いくらか引き締め的」との認識を示す一方、今後の金融政策の方向性はデータ次第との認識を示しました。また、トランプ大統領からの利下げ圧力に関しては、中銀の独立性の重要性を改めて強調しました。パウエル議長の発言は市場でタカ派的(引き締め的)と受け止められた模様で、FF金利先物の価格データを基に算出されたFedwatchツールでは、FRBが9月FOMCで利下げを再開する確率が前日から低下しています。FOMCの結果を受け、為替市場では円安・ドル高が進行しています。また、引け後に発表されたマイクロソフトなどの2025年4-6月期決算が好調だったことなども、本日の日本株の追い風になるとみられます。 本日、日銀は政策金利を据え置く見通しです。市場の関心は、四半期に一度公表される「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」で示される最新の物価見通しや会見での植田総裁のコメント、特にトランプ関税が日本経済に与える影響やそれに伴う金融政策に関する言及に集まっています。また、国内では6月鉱工業生産、7月消費者態度指数、米国では6月個人消費支出・所得統計、7月シカゴ購買部協会PMIなどが発表されます。そのほか、日本は日立製作所、東京エレクトロン、三井住友FGなど、米国はアップルやアマゾン・ドットコムなどが25年4-6月期決算を発表する予定です。 (野村證券 投資情報部 岡本 佳佑) (注)データは日本時間2025年7月31日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点
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07/30 16:47
【野村の夕解説】日経平均株価は方向感に欠ける動き 前日比19円安(7/30)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 30日の日経平均株価は、29日の日本企業の一部決算内容を好感し、上昇して取引を開始しました。その後は米国のFOMC結果発表、米大手テクノロジー企業の決算発表を控えて投資家の様子見姿勢が強まり、前日終値を挟んで方向感のない展開となりました。結果として、本日の日経平均株価は前日比19円安の40,654円で引けました。業種別では、空運業が下落率首位となった一方で、29日に発表された米コーニングの決算でデータセンター向け光ファイバーなどの需要が好調だったことを受け、電線などを含む非鉄金属セクターの株価は大きく上昇しました。また、29日に発表された日本企業の決算で好材料が出た株式も選好され、幅広い業種が上昇し相場全体を下支えしました。個別では、データセンター向けの光ファイバーなどを手掛けるフジクラがコーニングの好決算を受け、業績拡大への期待が高まり、株価は前日比8.9%高となりました。また、売買代金も2,800億円の首位となりました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 本日、米国においてFOMCの結果発表、パウエルFRB議長記者会見が予定されています。7月は利上げを見送るとみられるものの、今後の物価をどのように見通しているのか注目です。また、31日の昼前後に日銀金融政策決定会合の結果発表が予定されているため、結果を受けた後の相場の動きに注意が必要です。 (野村證券投資情報部 笠原 光) ご投資にあたっての注意点
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07/30 08:26
【野村の朝解説】NYダウ下落、ヘルスケア等の決算が重石に(7/30)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 7月29日の米国株式市場では、主要3指数が下落しました。FOMCの結果発表を翌日に控えて様子見姿勢が強まる中、米国株はしっかりで寄り付きました。しかし、この日は2025年4-6月期決算を受けた個別銘柄の下落が相場の重石となりました。決算内容が嫌気されたヘルスケア大手のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)やメルク(MRK)などが売られ、ヘルスケアセクターが下落しました。また、貿易やマクロ経済の不確実性を理由に収益見通しを示さなかった物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)や、米消費の軟調をコメントした電子決済のペイパル・ホールディングス(PYPL)などが下落し、資本財や一般消費財が軟調となりました。 相場の注目点 前週に大幅に上昇した反動に加え、大きなイベントを控えて軟調となっていた日本株は、今週後半から来週にかけて再び動意づく可能性があります。また、本格化している日本企業の決算発表に加え、米国では30日のメタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、31日のアップル、アマゾン・ドットコムなど、米大手IT企業が決算を発表します。米国のFOMCでは、金融政策は据え置きが予想されます。FRBの様子見姿勢に対して政府高官から批判が相次ぎ、パウエル議長の後任人事に市場の注目が集まる中、政策スタンスに変化がみられるか、注目です。他方、米国株は、昨日はやや軟調でしたが、6月後半以降は概ね好調です。堅調な2025年4-6月期決算、関税を巡る交渉の進展、減税法案の成立、利下げ期待の継続などが背景にあります。野村證券では、堅調なマクロ環境を考慮し、S&P500の2025年末予想を6,400ポイント(従来は6,150ポイント)に引き上げました。 (野村證券 投資情報部 坪川 一浩) (注)データは日本時間2025年7月30日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点
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07/29 16:49
【野村の夕解説】日経平均続落、重要イベントを控え様子見姿勢が強まる(7/29)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 29日の日経平均株価の寄り付きは前日比230円安の40,767円となりました。28日から開かれている米中関税交渉において、中国に対する関税の一時停止期間延長の可能性が報じられています。また、米国で29日からFOMCが、日本では30日から日銀金融政策決定会合がそれぞれ開かれるのを前に、市場ではこれらの結果を見極めたいとの思惑から、様子見姿勢が強まりました。このほか、午前中に自民党が近日中に参議院議員選挙での敗北を巡って両院議員総会を開催することが明らかとなり、不透明な政治情勢も株式市場の重石となりました。日経平均株価は一時下げ幅を前日比434円安の40,563円まで広げる場面もあるなど、引けにかけて戻りの鈍い状態が続き、終値は前日比323円安の40,674円となりました。業種別では、米国との貿易交渉で、欧州連合(EU)が大規模なエネルギー製品の購入することで決着したことを受けて上昇した鉱業、石油株などを除き、日米関税合意以降、大きく上昇していた輸送株や機械、電機、精密株を中心に幅広い業種が下落しました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 トランプ政権が利下げを求めて非難を強める中、 29日から30日にかけて開かれるFOMCでは、パウエルFRB議長の経済見通しや利下げ再開への見方に注目が集まります。 (野村證券投資情報部 秋山 渉) ご投資にあたっての注意点