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16:27

【野村の夕解説】関税を巡る米中の対立激化から、日経平均大幅安(4/9)

(注)画像はイメージです。 本日の動き 9日の日経平均株価は大幅な下落となりました。8日に米国のレビット大統領報道官が、中国が相互関税導入に対する報復措置を撤回しなければ、104%の追加関税を賦課すると発表しました。中国は徹底抗戦の構えを崩さず、米中間の対立激化から、世界的な景気減速への懸念が強まりました。これを受けて、8日の米国市場でWTI原油価格が60ドルを割り込み、資源価格の下落から、9日の日本株市場では特に石油、鉱業、非鉄金属などの関連業種の株価が大きく下落しました。また、EUが8日、人体への影響を懸念し、自動車の材料として炭素繊維の使用を原則禁止することを検討していることが明らかになり、東レや帝人など繊維製品関連の株価も大幅安となりました。午後1時から米国の相互関税が発動し、円高を背景に株価の下げ足が加速すると、14時ごろに財務省・金融庁・日銀が9日16時から3者会合を開くことが発表され、長期金利の上昇が一服し、米ドル円は再度円安方向に進みました。その後、日経平均株価は引けにかけてやや下げ幅を縮小したものの、前日比1,298円低い大幅安の31,714円で本日の取引を終えました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 米国では9日、リッチモンド連銀のバーキン総裁が講演します。関税のインフレへの影響について、どのような見解を示すか注目されます。 (野村證券投資情報部 秋山 渉) ご投資にあたっての注意点

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