【野村の夕解説】日経平均株価671円高 AI投資期待や好決算も上値重い(11/6)
(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は、寄り付きから上昇したものの終日方向感に欠ける動きとなりました。5日の米国にて、雇用悪化懸念が後退したことから米国株式市場が上昇した勢いが日本株へ波及し、上昇して寄り付きました。その後、AI関連株式や前日引け後以降の決算発表が好感された企業などが株価を押し上げたものの、株価の上値は重く、51,000円付近を方向感なく推移しました。結果的に、前日比+671円高の50,883円で引けました。業種別では、7日に決算を控えているフジクラを含む非鉄金属セクターが、AIインフラ投資への期待を追い風に前日比+5.66%となり、東証33業種の中で上昇率がトップとなりました。個別では、データセンター向け空調が好調であったことを受け通期経常利益予想を上方修正したダイキン工業が前日比+7.79%となり、相場を押し上げました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)日経平均株価のデータは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日米国にて、政府閉鎖で公的機関の経済統計が発表されない中、週間新規失業保険申請件数、7-9月期労働生産性が発表されます。また、複数のFRB高官の講演が予定されています。判断材料となる経済指標があまり発表されていない状況で、FOMC参加者の12月の利下げの可能性を探る上で注目されます。
(野村證券投資情報部 笠原 光)
ご投資にあたっての注意点