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32分前

【野村の朝解説】利下げ期待から米国株は最高値圏で推移(9/16)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 12日の米国株式市場で、NYダウは小幅安でのスタート後、下げ幅を拡大する展開となりました。9月のミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想以上に悪化したことから、景気の先行き懸念が意識されたほか、前日に主要3指数が揃って史上最高値を更新していたこともあり、利益確定の動きが広がりました。一方、FRBに対する利下げ期待が引き続きサポート材料となり、下値は限定的となりました。15日の米国株式市場でも、FRBへの利下げ期待が支えとなり、NYダウは底堅い推移となりました。ナスダック総合は終日堅調に推移し、6営業日連続で史上最高値を更新しました。 相場の注目点 今週は日米金融政策会合が開催されます。FOMCでは0.25%ポイントの利下げが確実視されており、焦点は今後の利下げペースと政策金利の着地点になるとみられます。足元では米国の10年国債利回りが節目の4%を約5ヶ月ぶりに下回る場面もみられ、FRBに対する利下げ期待が相場を押し上げる展開が続いています。もっとも、スタグフレーション(景気低迷+インフレ)懸念が根強い中、野村證券では引き続き、年内の利下げ回数は9月、12月の計2回に留まり、その後、26年3月の利下げをもって、利下げサイクルが終了すると予想しています。FRBはインフレリスクに対する警戒を維持する公算が大きく、予防的利下げになるものと予想します。日銀会合に関しては5会合連続の政策金利据え置きが確実視されています。そのため、市場の関心は次回利上げ時期となり、植田総裁の記者会見で手掛かりが示されるか否かが注目されます。 本日のイベント 米国は本日、日本から輸入する自動車への関税を現行の27.5%から15%へ引き下げる見通しです。また、8月の小売売上高および鉱工業生産が公表されるほか、今晩から(17日まで)FOMCが開催されます。 (野村證券 投資情報部 引網 喬子) 注)データは日本時間2025年9月16日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点