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16:27

【野村の夕解説】関税率25%は想定内と受け止め 日経平均株価は反発(7/8)

(注)画像はイメージです。 本日の動き 8日の日経平均株価は、トランプ大統領が日本に対して8月1日から25%の関税をかけると通告したものの、概ね想定内との判断から安心感が広がり堅調な値動きとなりました。直近のトランプ大統領は、日本に対する通商交渉を巡って強硬姿勢を取っていましたが、公表された関税率が4月2日に発表された24%から大きな変更がなかったことで、日経平均株価は小幅に下落して寄り付いた後、すぐ上昇に転じました。上昇一巡後は、一時前日比マイナス圏となる場面もみられましたが、外国為替市場で1米ドル=146円台と昨日の15:30時点の1米ドル=145.10円から円安に推移したことも追い風となり、自動車や精密機械などの輸出関連株が日経平均株価の上昇に寄与しました。ただ、関税政策による世界景気や企業業績の押し下げ警戒感も根強く、上値を追う動きは限定的でした。後場は、前日比プラス圏内での小幅な値動きとなり、大引けは前日比101円高の39,688円となりました。業種別では非鉄金属が上昇率のトップとなり、個別銘柄では、古河電気工業が前日比6.53%高、住友電気工業が同7.96%高、フジクラが同5.46%高となりました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 トランプ政権は、7日の関税通告に加え、今後いくつかの通商を巡る発表を行う予定です。公表された内容について、各国が米国に対してどのような反応を示すのかに注目が集まります。 (野村證券投資情報部 松田 知紗) ご投資にあたっての注意点