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【野村の朝解説】好業績の期待から、S&P500は反発(10/16)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 15日の米国株式市場で、主要3指数はまちまちの動きとなりました。半導体製造装置大手や大手銀行が発表した2025年7-9月期決算が市場予想を上回り、企業業績への安心感が広がりました。また、米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、全体的な経済情勢が前回報告以降大きく変化していないことが示され、FRBが今月末のFOMCで追加利下げを実施するという見方が改めて意識されたことも支えとなりました。一方、FRBのミラン理事は「米中の緊張が再燃したのは深刻な問題」「1週間前よりも(経済の)下振れリスクがある」との考えを示しました。米中貿易摩擦への懸念は引き続き相場の重石になったようです。 相場の注目点 今週の日経平均は、週初に国内政局不安や米中貿易摩擦の悪化懸念を嫌気して急落したものの、昨日は大幅反発するなど乱高下しています。先行きが不透明な局面で日本株が再び高値を更新するには、新たなカタリストが必要でしょう。一方、10月下旬から日本企業の25年7-9月期決算発表が本格化します。日米通商交渉は市場想定よりも早期に、かつ他国よりも低い関税率で合意に至りました。円安・米ドル高の追い風も吹いています。良好な企業業績(実績及び見通し)が確認されれば、日本株の上昇を後押しする材料になると期待されます。 本日は日銀の田村審議委員が金融経済懇談会で挨拶します。田村氏は9月金融政策決定会合で利上げを主張しており、利上げに前向きなコメントをする可能性があります。米国ではウォラーFRB理事、バーFRB理事などが講演する予定です。経済指標では、日本では8月機械受注、8月第3次産業活動指数が発表されます。米国では9月小売売上高や9月生産者物価指数の発表が予定されていますが、政府閉鎖の影響で発表が延期される可能性があります。 (野村證券 投資情報部 岡本 佳佑) 注)データは日本時間2025年10月16日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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