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2023/12/24 19:00

【野村の解説】「薬不足」がチャンスになる医薬品企業は?

Q:薬不足がチャンスとなる医薬品メーカーは? ジェネリック医薬品(後発薬)メーカーの不祥事などをきっかけとした医薬品不足が長期化しています。薬不足が逆にチャンスとなるメーカーは存在しないのでしょうか? A:「糖尿病」や「ジェネリック」に注目だが注意も 薬不足では、適応症外での処方が横行している糖尿病治療薬が挙げられます。製造元である米製薬大手イーライリリーやデンマークの製薬大手ノボ・ノルディスクは積極的に設備拡大を行い、供給体制を構築しております。 また、ジェネリック医薬品メーカーでは、サワイグループホールディングス(4887)子会社のトラストファーマテック(福井県あわら市)が2024年3期から稼働開始、2024年7月には第二九州工場新固形剤棟が竣工、稼働予定です。東和薬品(4553)は2023年11月に山形工場の生産能力増強工事が完了しました。 但し、稼働からフル稼働に至るには、実際の製造・検証を経て段階的に進むため、生産能力拡大がすぐに供給不足解消につながるわけではない点に注意が必要です。 また、これら生産能力のある企業が、供給不足解消に乗り出す場合、製造ラインの少量多品種対応が多くなると、製品ミックスの関係で採算が悪化するリスクがある点にも注意が必要です。 (注)画像はイメージ。(出所)野村證券エクイティ・リサーチ部より野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点

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