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9分前

【野村の朝解説】FRBは4会合連続で金利据え置きを発表(6/19)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 18日の米国株式市場で主要3指数はまちまちの動きとなりました。中東情勢の緊迫化が投資家心理を悪化させた模様です。トランプ大統領は18日、イランへの攻撃について「やるかもしれないし、やらないかもしれない」と発言する一方、イランの最高指導者であるハメネイ師は降伏しない姿勢を示しています。また、6月FOMCで、FRBのパウエル議長が「状況を見極めながらの現状維持が適切だ」と話すなど、改めて利下げを急がない考えを強調したことも株価の重石となりました。 相場の注目点 FOMCは、政策金利を4.25~4.50%に据え置きました。2025年末時点の政策金利の見通し(中央値)は3.875%と、3月時点から変更がありませんでした。ただし、26年末が3.625%(3月時点3.375%)、27年末が3.375%(同3.125%)へ引き上げられました。また、25年10-12月期の成長率見通しを引き下げる一方、物価見通しは引き上げており、米国経済にスタグフレーションリスクがあるとみていることを示しました。パウエル議長は、経済見通しの不確実性はトランプ政権が大規模な相互関税を発表した4月と比べると軽減されたものの、依然として「異例の高水準にある」とし、先行きの金融政策については今後のデータを見極める姿勢を改めて示しています。本日の東京市場は、中東情勢悪化への警戒感などが重石として意識される一方、FOMCを概ね無事に通過した安心感が株価を支える可能性があるとみています。 本日の東京市場では、相場を動かすような注目度の高い経済指標の発表やイベントは予定されていません。また、米国市場は奴隷解放記念日(ジューンティーンス)のため休場です。一方、英国ではイングランド銀行(中央銀行)が金融政策会合の結果を発表します。市場では、英中銀は今会合で政策金利を据え置くと予想されています。 (野村證券 投資情報部 岡本 佳佑) (注)データは日本時間2025年6月19日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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