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2023/10/11 16:25
【イブニングFINTOS!】日経平均株価、189円高。米長期金利低下を好感(10/11)
本日の株式市場 前日の米国株式市場は、FRB高官の発言を受けて利上げ長期化への過度な懸念が和らぎ米長期金利が低下し、米主要3指数が揃って上昇しました。この流れを引き継ぎ、主力の値嵩株を中心に上昇し、日経平均株価は、前日比100円高の31,847円で取引を開始し、その後も、堅調に推移しました。後場に入ると、為替市場が1米ドル=148円台後半に円安米ドル高が進んだことが支援材料となり、日経平均株価は一時、前日比290円高の32,037円に上げ幅を広げる場面も見られましたが、目新しい材料に乏しく、結局、前日比189円高の31,936円で取引を終えました。 個別では、ファーストリテイリングや東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、アドバンテストといった、値嵩株や半導体関連株の上昇が目立ち、この4銘柄で日経平均株価を約174円押し上げました。一方で、東証プライム市場では、値上がり銘柄380銘柄に対して、値下がり銘柄1,408銘柄と、値下がり優勢となり、TOPIXは前日比-0.19%で取引を終えました。 本日発表予定の海外経済指標等 【米国】・ボウマンFRB理事講演・アトランタ連銀ボスティック総裁講演(12日1:15)・9月FOMC議事録(12日3:00)・ボストン連銀コリンズ総裁講演(12日5:30) (注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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2023/10/11 15:30
【注目テーマ】若冲コレクションから見える投資家像
江戸期の画家「伊藤若冲」の作品を含む江戸絵画コレクションで知られる米国の美術収集家ジョー・プライス氏の逸話を、「投資」という側面から考察したい。 プライス氏が江戸絵画を初めて購入したのは1953年に遡る。ニューヨークを訪れた際に、たまたま入った東洋美術の店で「若冲」の「葡萄図」に遭遇し、どうしても欲しくなり購入したのが始まりである。当時「若冲」の絵画は評価されておらず容易に入手できたが、プライス氏は若冲の名前はおろか、日本の絵画であることさえも認識せずに購入したという。 「若冲」の絵画の持つ本質的な美しさと目を見張るような素晴らしい技術に心を奪われたことで、その後、数百ともいわれるプライス氏の質の高い江戸絵画のコレクションが築かれることになる。「投資」という側面から考察すると、自分自身で投資対象の価値を見抜いた上での賢明な投資だったと言えよう。 またプライス氏は、江戸絵画は自然の光の中で見るのが一番であると理解しており、美術館の採光も自然光を取り入れた間接照明を多く活用した。また日本で大人気を博した展覧会では、時間の流れによる照度変化や障子越しの自然光を活用など、鑑賞方法の工夫による新たな価値創造に貢献した。同時に自身のコレクションを積極的に公開することで多くの研究者とコミュニケーションをとり、そこで新たな発見や価値を知ることに喜びを感じたという。それらの研究を基にした書籍等による知識の広がりと展覧会との相乗効果で注目が集まり、コレクションの価値も徐々に上昇していったと考えられる。 その過程では、自ら建設を主導した米国の展示施設において、施設関係者の理解不足により提供したコレクションが丁寧に扱われないなど期待を裏切られる出来事もあったというが、コレクションの公開を止めなかった。 翻って、現在我が国では日本企業の価値向上に向けた様々な取り組みが進行している。企業自らの取り組みが重要なのは当然ながら、関係する利害関係者と良好な関係を保ちつつ価値創造を働きかける理想的な投資家の姿がプライス氏の逸話から浮かび上がってくるように思える。 (野村證券投資情報部 山本 昌幸) ※野村週報 2023年10月9日号「投資の参考」より ※掲載している画像はイメージです。 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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2023/10/11 09:39
【米国株決算速報】ペプシコ(PEP):消費者ニーズへの対応で成長継続・通期見通し引き上げ、株価は+1.88%
決算概要(2023.12期第3四半期) EPS実績は市場予想を上回り、通期EPS見通しは引き上げられた 米国時間10月10日寄り前に、「ペプシコーラ」や「Lay’sポテトチップス」で知られる世界的な食品・飲料会社のペプシコ(PEP US)が2023年7-9月期(2023.12期第3四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を0.3%上回り、EPSは市場予想を4.4%上回りました。 会社は2023年12月期通期EPS見通し従来の7.47ドルから7.54ドルへ引き上げ、これは市場予想(7.49ドル)を1%上回る水準です。 消費者のニーズに対応 会社は決算説明会で、消費者のニーズに対応してスナックのパッケージ小口化などを行ったことをコメントしました。また北米飲料部門では、スポーツ飲料のゲーターレードが新商品の「ゲーターレード・ウォーター」の寄与などで二桁増収となったほか、主力のペプシも一桁台半ばの増収を達成したことをコメントしました。 売上高とEPSの推移 株価は上昇 ペプシコの株価は、前日比1.88%高で引けました。9月中旬以降、当社や、飲料で競合するコカコーラ(KO US、10日の株価は前日比+2.17%)の株価は下落していました。これは、米国金利上昇とドル高により、米国での消費減速や海外ビジネスのドルベースでの収益が減少するとの懸念が理由と推察されますが、今回の決算によりこれらの懸念は和らいだと考えます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年10月10日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年4-6月期(2023/6)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年7-9(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年7-9月期(2023/9)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年10-12月期以降の予想は2023年10月9日時点。(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) 【米国株決算速報】ペプシコ(PEP):インフレの中でも消費者が選び続けるブランド、株価は+2.38% 野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算 野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算 野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期 ご投資にあたっての注意点
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2023/10/11 08:21
【モーニングFINTOS!】米国株続伸 金利低下を好感(10/11)
海外市場の振り返り 10日の米国株式市場では、主要3指数揃って続伸しました。9日と同様にFRB高官によるハト派的な発言が相次いだことや、中国当局が2023年の財政赤字拡大を容認し、新たな景気刺激策を準備しているとブルームバーグが報じたことなどが、株価上昇の要因となりました。休場明けとなった米国債券市場では、米10年国債利回りが4.6%台半ばまで低下し、金利ピークアウトへの期待も株価を押し上げました。 相場の注目点 ここ数日のFRB高官の発言では、米国長期金利の上昇を受け追加利上げに対して慎重化していることが伺えます。本日もボウマンFRB理事やウォラーFRB理事の発言が予定されているほか、9月FOMC議事録の発表にも注目が集まります。もっとも、FRBによる金融政策の動向を見極めるうえでは、経済指標の結果も重要な要素です。目先、最も重要な指標は、12日発表の9月の米消費者物価指数(CPI)です。野村證券では中古車価格の下落などを受け、コアCPIは前月比+0.227%と、前月(同+0.278%)から緩やかに減速すると予想しています。野村予想通りの結果となれば、次回(10月31日~11月1日)FOMCにおける追加利上げへの期待は後退するとみられます。 本日のイベント 国内では小売企業を中心に、決算発表が本格化しています。本日はイオン、ABCマート、東宝、吉野家ホールディングスなどの決算発表が予定されています。 (投資情報部 大坂 隼矢) (注)データは日本時間2023年10月11日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ※画像はイメージです。 FINTOS!編集部オリジナル記事 【新産業紹介】「2024年問題」のピンチをチャンスへ 【銘柄紹介】エス・エム・エス/東京応化工業/日産自動車 ご投資にあたっての注意点
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2023/10/10 19:00
【銘柄ランキング】日本株の急落局面(9/28-10/4)で個人投資家に買われた銘柄は?
バリュー株や株式分割を実施した銘柄が買われる 2023年9月28日から10月4日にかけて、日経平均株価は5営業日連続で下落し、この期間の下落幅は終値ベースで約1,845円に上りました。同じ期間における野村證券の個人口座における購入銘柄を見ると、上位20銘柄の大半は、銀行や自動車などを含むバリュー株となっています。バリュー株は年初から日本株の上昇を牽引していましたが、直近の下落局面では相対的に下落率が高くなっています。そのため、押し目買いが行われた可能性があります。 また、2023年10月1日付で株式分割を行った銘柄も多くランキングに名を連ねています。具体的には、4位の本田技研工業(7267)は1株を3株に、5位のデンソー(6902)は1株を4株に、9位の東海旅客鉄道(9022)は1株を5株に、19位のアドバンテスト(6857)は1株を4株に、それぞれ分割しています。株式分割は、個人投資家からの新規資金流入への期待もあり、ポジティブに評価されることが多いです。ただし、権利落ち日がいったんの材料出尽くしのタイミングとなりやすい点には注意が必要です。 (FINTOS!編集部) (注1)画像はイメージ。(注2)各種データは2023年10月6日時点。 ご投資にあたっての注意点
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2023/10/10 16:17
【イブニングFINTOS!】日経平均株価、今年最大の上げ幅 米国株上昇が支え(10/10)
本日の株式市場 本日の日経平均株価は、前週末比320円高の31,314円で取引を開始しました。国内市場が連休中に米国株式市場で、金融引き締め長期化への過度な懸念が和らぎ、米主要3指数が揃って上昇したことが好感されました。寄付き後は、前週1週間で862円下落した反動もあり、値嵩株を中心に上昇し、日経平均株価は上昇幅を拡大する展開となりました。上げ一巡後は、31,700円前後でもみ合いとなりましたが、結局、日経平均株価は、今年最大の上げ幅となる前週末比751円高の31,746円でこの日の取引を終えました。 個別では、ファーストリテイリングや東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、アドバンテストといった、値嵩株や半導体株の上昇が目立ち、この4銘柄で日経平均株価を約256円押し上げました。一方で、前週末引け後に増収増益となる決算を発表した安川電機は、朝方は上昇したものの、中国経済に対する懸念などから失速し、前週末比-0.87%で取引を終えました。 本日発表予定の海外経済指標等 特にありません。 (注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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2023/10/10 15:30
【新産業紹介】「2024年問題」のピンチをチャンスへ
建設業は、2024年3月末で労働基準法(以下、労基法)の残業時間規制の適用猶予が終了する、所謂「2024年問題」に直面している。 日本建設業連合会の22年度の調査では、労基法の法定時間外労働規制の上限である年360時間、月45時間を超過する就業者(非管理監督者)は59%に上る。 残業時間を削減する方策としては、これまでより工期を長く設定するなど受注条件を見直していくことが考えられるが、発注者側の費用負担が大きくなるため、一定の限度があろう。そもそも、建設業で長時間残業が定着している背景には、労働生産性の向上が進んでいないことがある。また、建設業は、人手不足が恒常化しており、就業者数を増やせないことも労基法対応が困難な一因であろう。 建設業が2024年問題へ対応するためには、IT(情報技術)を積極的に活用して業務効率化を進め、労働生産性向上を図ることが求められよう。既に、現場の施工管理に必要な情報の電子化によるスケジュール調整や図面変更の共有、ドローンを活用した測量・検査による屋外の作業負荷の軽減など、IT を活用した様々なサービスの開発や導入が進んでいる。しかし、導入コストや使い易さなどの面では、少なからず課題が残っている。 こうした中で注目されるIT活用の一つとして、施工現場の管理に関わるサービスのプラットフォーム化がある。現状、IT サービス企業は特定のサービスだけを提供するケースが多く、建設事業者は、全業務のIT化を進めるためには複数の企業と個別に契約しなければならず、費用や事務負担が大きい。複数のIT サービスが一つのプラットフォームに集約され、必要なサービスを選択できるようになれば、費用を抑えて自社に合った業務効率化を進め易くなろう。 足元では、これまでよりも安価に導入できる大型建機の遠隔操作システム、顔認証を活用した労務管理など、費用や使いやすさに配慮した新サービスの開発も一段と進んでいる。 2024年問題は、旧態依然とした建設業の体質の変革を迫っていると言える。2024年問題というピンチが、建設業界にとって労働生産性向上を進めるチャンスになることを期待したい。 (野村證券フロンティア・リサーチ部 原田 静雄) ※野村週報 2023年10月9日号「新産業の潮流」より ※掲載している画像はイメージです。 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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2023/10/10 12:00
【銘柄紹介】エス・エム・エス/東京応化工業/日産自動車
エス・エム・エス(2175) サービス 人材紹介や経営支援で医療介護を支える 看護師・介護職等の人材紹介(キャリア分野)、介護事業所支援プラットフォーム(カイポケ)、海外事業を3本柱として事業を展開。コロナ禍で拡大した世界的な看護師不足への対応や、高齢化が進む日本での介護事業者の経営支援など、「縁の下の力持ち」として医療介護業界を支えている。 創業時から医療介護分野に特化している点が当社の強みであり、求人情報数、求職者登録数は業界最大と見られる。キャリア分野は新型コロナ感染の波が来る度に面接の遅れや採用停滞の影響を受けたが、ウイズコロナ環境への移行による医療機関及び介護事業者の採用意欲の回復により、2022.3期以降は復調し、拡大傾向にある。 グローバルな医療の質の向上に貢献 介護事業者向けに業務効率化や財務改善などのサービスをワンストップで提供するカイポケ(サブスクリプション型クラウドサービス)は、会員数が46,300事業所(7月時点)と順調に増加している。タブレット等の有料オプションサービス利用も拡大し、月額単価の上昇に繋がっている。 現在18の国・地域で事業を展開し、二国間および国内の双方で医療機関と医療従事者をマッチングさせている。当社のサービスは世界的な看護師不足と偏在に対応可能な人材供給プラットフォームとなりつつあり、グローバルな医療の質の向上に貢献している。3つの事業による成長の好循環が業容拡大に貢献しよう。 (野村證券エクイティ・リサーチ部 繁村 京一郎) 東京応化工業(4186) 化学 半導体用フォトレジストの大手 半導体向けフォトレジスト(感光性樹脂)で世界トップクラスのシェアを持つメーカー。付属薬品や高密度実装向け再配線用の後工程材料なども手掛け、EUV(極端紫外線)用などで高い競争力を誇る。 営業利益は2023年1~3月期まで厳しかったが、4~6月期から半導体の在庫調整が進展しており、今後もDRAM やロジックなどで半導体需要の回復が見込まれる。 将来的には生成AI(人工知能)向け材料の拡大が期待できる。具体的には4ナノ向けEUV レジスト、韓国等のHBM(HighBandwidth Memory)向けフォトレジスト、マイクロバンプ(突起電極)やRDL(再配線層)向けパッケージ材料がある。 世界シェア上昇が続こう 顧客である半導体メーカーの事業継続計画の観点による受注や、韓国、台湾、中国などでのマーケティングや開発強化策が奏功し、当社の世界シェアが上昇している。 当社へのヒアリングや業界調査によると、EUV レジストでは台湾ロジック2ナノ向けライン&スペースの複数工程で当社製品の採用が決定した模様である。3ナノではシェアを落としたが、2ナノでは5、4ナノ並みにシェアを取り返せると野村では考えている。また、韓国ロジック向けEUVでは、4、5ナノのライン&スペース向けに一部採用された模様である。こうした市場シェア拡大もあり、24.12期の営業利益は前期比48%増を予想している。 (野村證券エクイティ・リサーチ部 岡嵜 茂樹) 日産自動車(7201) 輸送用機器 欧米の好調と円安で業績はV字回復へ 2021.3期までの2年間で実施した構造改革で注力する地域や商品を明確化し、固定費の削減も進めたことで、商品力が向上し、損益分岐点売上高も低下した。22.3期、23.3期は国内外の自動車需要は堅調だったが、新型コロナに伴うサプライチェーンの混乱や半導体不足により十分な供給ができなかった。そのような環境下でも、値引きの縮小や円安効果により一定の業績改善を実現した。24.3期は、欧米の小売販売が好調で、半導体の供給も改善し、円安も進んだことから業績の大幅改善を見込む。1ドル135円の前提でも24.3期の営業利益は5,841億円と前期比55%増加し、25.3期も北米が牽引し業績拡大が続くと予想する。 中国では苦戦も過度な懸念は不要 中国では、ガソリン車、電気自動車ともに過去1年で価格競争が激化しており、当社を含め外資ブランドは軒並み苦戦している。当社の世界小売販売台数に占める中国比率は23.3期で32%と高かったが、中国事業は出資比率が50%にとどまり、他地域の利益も拡大していることから、24.3期の親会社株主利益に占める中国比率は10%未満に低下するとみる。中国は苦戦が続くが、他地域は好調で過度な懸念は不要だろう。 北米や欧州では順調な販売増が続く見通しで、日本やメキシコで生産する車両のコスト競争力も高いことから、収益改善が続く可能性が高い。 (野村證券エクイティ・リサーチ部 桾本 将隆) ※野村週報 2023年10月9日号「銘柄研究」より ※掲載している画像はイメージです。 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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2023/10/10 09:30
【チャート分析】三菱UFJ、1,400円台を目指す展開へ(10/10)
このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く新規登録された銘柄をチャート分析しました。 「ウォッチリスト」新規登録上位銘柄ランキング 母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に新規登録した上位5銘柄(2023年9月分) 今回は2023年9月に新規登録された銘柄第2位の三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。 主要移動平均線は上向き 当社は、国内最大の金融グループで、国際展開に強みがあります。 ※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。 (図1)当社の株価は、今年2月から3月にかけて調整した後、26週移動平均線を下支えに戻しを試す展開となりました。6月には今年2月高値を奪回し、より角度のついた上昇トレンドを形成しています。 主要移動平均線は上向きを維持しており、この先2006年4月~2011年11月にかけての下落幅に対する2/3戻し(1,406円)や、2018年1月高値~2020年3月安値の下落幅に対する倍返し(1,408円)の水準がある1,400円台を目指す展開が考えられます。 上昇一服の場合は13週線などが下値メド (図2)ただ9月に入り上昇一服の動きが見られます。仮にこの先一旦押しを入れる場合は、今年3月安値~9月高値の上昇幅に対する1/3押し(1,164円)や上向きの13週線(9月29日:1,162円)がある1,100円台半ばが最初の下値メドとして挙げられます。 (注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年9月29日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。 (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。 (出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成 (野村證券投資情報部 丹羽 紘子) この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。 ※画像はイメージです。 ご投資にあたっての注意点