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29分前

【野村の朝解説】米国株続伸、金利低下が下支え(2/6)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 5日の米国株式市場で主要3指数は揃って続伸しました。米財務省が公表した2025年2-4月の国債発行計画で、中長期債の発行規模を「少なくとも向こう数四半期」据え置くとのガイダンスが維持されたことで、国債増発への懸念が後退しました。また、1月ISMサービス業景気指数が52.8と市場予想を下回り、前月から悪化したことなどから、米10年国債利回りが一時、4.40%と2024年12月中旬以来の水準へと低下し、株価を下支しました。個別では、前日引け後に市場予想を上回る決算を発表したアムジェンが前日比+6.5%上昇し、NYダウを押し上げました。 相場の注目点 昨日(2/5)の日経平均株価は、場中にマイナスに転じる場面がみられるなど、上値の重い展開でした。日本の10年国債利回りが上昇し、円高が進行したことなどが要因と考えられます。昨日寄り前に発表された12月毎月勤労統計では、物価上昇の影響を除いた実質賃金が前年同月比+0.6%と、市場予想(同+0.5%)を上回りました。米を中心とした食料価格の上昇に伴い消費者物価指数の上昇ペースが高まっていたにもかかわらず、さらに前月(同+0.5%)から伸びが加速し、2ヶ月連続のプラスとなりました。この結果を受け、日銀の早期追加利上げが意識され、日本の10年国債利回りが上昇しました。本日は、長野県金融経済懇談会における田村日銀審議員の挨拶が予定されています。その発言内容が注目されます。 本日のイベント 日米の企業決算発表が続きます。日本では、170を超える企業の決算発表が予定されています。また英国では、金融政策決定会合が開催されます。市場では0.25%ポイントの追加利下げの決定が予想されています。 (野村證券 投資情報部 澤田 麻希) (注)データは日本時間2025年2月6日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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