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20分前

【野村の朝解説】米ドル円相場が157円台後半へ上昇(12/22)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 19日の米国市場では、日銀の利上げ発表後の流れを引き継いで一段と円安が進行し、米ドル円相場は1米ドル=157円台後半で引けました。日本銀行は予想通り0.75%程度と約30年ぶりの水準に政策金利を引き上げることを決定しました。これを受けて、日本では10年国債利回りが一時2.02%台と約26年ぶりの水準に上昇した一方、米ドル円相場は2円以上円安が進行しました。急速な円安の進行を受けて、19日夜片山財務相は「この数時間は急激な動き」とけん制しています。米国株式市場ではリスクセンチメントが改善し、ハイテク関連銘柄を中心に主要3指数は揃って上昇しました。 相場の注目点 主要先進国の金融政策会合を通過し、欧米市場ではクリスマスムードが高まっているようです。過去の経験則として、米国株は12月最後の2週間に上昇する傾向があることが広く知られています。各種メディアは、市場関係者の間でこの「サンタクロースラリー」への期待が高まっているとの報道が目立ちます。背景として、堅調な景気と企業業績への楽観的な見方への言及が目立つ一方で、AI関連株に対する懸念と割高なバリュエーションに対する懸念の裏返しといった指摘もあります。2025年はトランプ政権への期待と懸念で始まり、4月2日の相互関税発表直後には、米国市場は株、債券、為替のトリプル安に見舞われる場面もありました。その後、米国株は史上最高値を更新する水準へ上昇した一方、為替市場では米ドル安が進行する荒っぽい年となりました。この年の瀬にサンタクロースからのプレゼントが届くのか、楽しみに待ちたいと思います。米国では23日に政府閉鎖の影響で遅れていた7-9月期実質GDP、10月耐久財受注、11月鉱工業生産が発表されます。米国市場は24日は短縮取引、25日は休場です。 (野村證券 投資情報部 尾畑 秀一) 注)データは日本時間2025年12月22日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点