【野村の朝解説】NYダウは3営業日続伸 (12/23)
(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
22日の米国株式市場で主要3指数は終日堅調な推移となり、揃って3営業日続伸しました。高値警戒感から膠着感は強く、上値では利益確定の動きもみられましたが、FRBが2026年も段階的な利下げを継続するとの観測を支えに、半導体や大手テクノロジー企業といったAI関連銘柄が相場をけん引しました。
相場の注目点
今週の米国市場は24日(水)は短縮取引、25日(木)は休場と取引日数が少なく、出来高が薄くなる傾向が強まります。通常と比べて値動きが荒くなる可能性が意識されつつも、22日は年末相場入りの前哨戦として、リスクセンチメントの改善と株高基調の継続が確認されました。また、中小型株中心のラッセル2000が堅調な動きとなり、大型ハイテク株だけでなく幅広い銘柄へ物色が広がっていることが確認されました。12月中旬には一時、大手ハイテク関連などを中心に調整や利益確定売りによる下押しも確認され、市場センチメントが敏感な局面もありましたが、市場ではFRBに対する利下げ期待や企業業績拡大期待が相場を支える構図が続いています。本日は米国で重要経済指標の発表を多く控えており、結果次第で年末の市場心理にも影響を与える可能性がありますが、現在の堅調な流れが維持されるとの期待が広がっています。
本日のイベント
本日は米国の2025年7-9月期実質GDP成長率や10月耐久財受注、11月鉱工業生産、12月消費者信頼感指数が公表されます。
(野村證券 投資情報部 引網 喬子)
注)データは日本時間2025年12月23日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。
ご投資にあたっての注意点