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23分前

【野村の朝解説】米CPIをうけNYダウ一時800ドル超高(1/16)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 15日の米国株式市場で主要3指数は揃って上昇しました。米国時間の朝方発表された米12月消費者物価(CPI)は、総合指数は概ね市場予想通りだったものの、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数が前年比+3.2%と、伸びが前月の同+3.3%から小幅に鈍化し、市場予想も下回りました。FRBによる年内の利下げ期待が維持されたことから、米10年国債利回りは4.7%割れへと急低下し、NYダウは大幅続伸でのスタートとなりました。大手金融機関の第4四半期決算の内容が概ね良好だったことも相場の押し上げ要因となり、その後も上げ幅を拡大する展開となりました。 相場の注目点 市場の関心は今月20日の米大統領就任式と23-24日の日銀の金融政策決定会合、そして翌週28-29日のFOMCに集中しています。トランプ次期大統領は減税や移民規制、追加関税などの政策に強い意欲を示しており、特に追加関税については就任式直後にも方針公表・実施の運びとなる可能性が意識されています。もっとも、関税引き上げが段階的に実施されるとの期待から懸念は和らいでおり、また米PPIやCPIの下振れを受けて金利上昇圧力が一旦落ち着いたことからリスクオフは一服、VIX指数は続落しています。一方、15日の植田日銀総裁の発言を踏まえ、野村は次回利上げ予想を従来の25年3月会合から同年1月会合に変更しました。植田総裁は「来週の会合で利上げを行うか判断」、「(日銀)支店長会議では春闘について前向きな兆しが多かった」など、前日の氷見野副総裁と同趣旨の説明をしており、市場の1月利上げの織り込み度合いは7割強まで上昇しています。トランプ氏の大統領就任式前後の市場動向が安定していることを確認したうえでとなるものの、日銀が来週会合で利上げに踏み切る公算は高まっているとみられます。 (野村證券 投資情報部 引網 喬子) (注)データは日本時間2025年1月16日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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