閉じる
閉じる

08:18

【野村の朝解説】S&P500指数は4営業日連続で下落(4/18)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 17日の米国株式市場では主要3指数が揃って下落しました。S&P500、ナスダック総合指数は4営業日連続の下落です。背景には、16日のパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長の発言による利下げ観測の後退が材料視されているとの見方もありますが、 S&P500の構成セクターのうち半導体・半導体製造装置が前日比3.59%減と大幅に低下したことからも、オランダ大手半導体製造装置メーカーの受注急減が嫌気されたことがあると見られます。為替市場ではドルが主要通貨に対して軟調に推移、ドル円は154円台の前半で推移しています。昨日もワシントンを訪問している鈴木財務相が日米韓の財務相会合で為替について意見交換をしたことを明らかにし、同じく神田財務官は必要があれば「適切な」行動をとることは変わらないと発言しましたが、発言内容から円安への警戒度を高めている様子は見られず、市場の反応は限定的でした。 相場の注目点 米国では2024年1-3月期の決算発表が本格化しています。23年夏場以降、米金融市場では長期金利と株価は鏡写しの関係(金利上昇と株安、金利低下と株高)が続く「金融相場」の様相を呈してきました。ただし、24年入り後、米10年国債利回りが上昇基調を辿る中でも株高基調が継続、米国株式市場では企業業績拡大への自信を深め、長期金利上昇と株高が併存する「業績相場」を視野に入れ始めた可能性が高まっています。同様に、ドル円市場でも日銀が17年ぶりに利上げを行ったにもかかわらず、円安傾向に歯止めがかからず、米金利の高止まりが意識されている様子が確認できます。債券市場では依然、利下げと長期金利低下がメインシナリオだとみられ、市場間で温度差が感じられます。24年1-3月期の米国企業の決算が「金融相場」から「業績相場」への移行を促すことになるのかが注目されます。 (投資情報部 尾畑 秀一) (注)データは日本時間2024年4月18日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

新着 矢印

861