閉じる
閉じる

08:25

【野村の朝解説】エヌビディアの決算発表を控え米株は小幅高(5/22)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 21日の米国株式市場は、主要3指数が揃って小幅高となりました。22日にエヌビディア(NVDA)の決算を控え、半導体関連銘柄の業績への期待が続いていますが、決算内容を見極めたいとする向きも多く、NY主要指数の上げ幅は限定的でした。また、タカ派として知られ、注目度の高いウォラーFRB理事が21日の講演で追加利上げに否定的な見解を示し、市場の想定よりもタカ派的ではなかったと受け止められました。米10年国債利回りが4.410%に小幅に低下し、株式相場を下支えしました。外国為替市場では、円は1ドル=155.85円付近まで円高ドル安となりましたが、その後156円台前半まで値を戻しました。 相場の注目点 4月米消費者物価指数でインフレの減速傾向が示された後もFRB高官はタカ派的な発言を繰り返し、市場を牽制していると見られます。そのため、円は1ドル=155~157円のレンジでしばらくドルは高止まりすると野村證券では見ています。米国では本日(22日)に5月FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨が発表されます。利下げ開始時期に関する何らかの示唆が得られるか、注目です。他方、弱い経済指標が続く中でもFRB高官が利下げに慎重な発言を繰り返しており、今後のFRBの動向を探る上で足元の米国の経済指標の重要度が増しています。5月23日の新規失業保険申請件数、30日にはFRBが基調的なインフレを判断する上で重視する4月個人消費支出統計・所得統計のPCEコア価格指数、6月7日の5月雇用統計などに焦点が移ると見ています。 (投資情報部 坪川 一浩) (注)データは日本時間2024年5月22日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

新着 矢印

973