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29分前

【野村の朝解説】インフレ高止まりと米景気減速懸念が広がる(5/1)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 30日の米国株式市場で、主要3指数は反落しました。NYダウの下げ幅は今年最大となります。現地時間午前8時半に発表された米国1-3月期雇用コスト指数は市場予想を上回る前期比+1.2%となり、前期の+0.9%から加速し、賃金上昇圧力の継続と、根強いインフレ圧力を示唆する内容となりました。その後、午前9時に発表された米国2月FHFA住宅価格指数も前月比+1.2%と市場予想を上回りました。FOMCの結果発表を控え、インフレの高止まりが警戒されました。一方、4月のコンファレンスボード消費者信頼感指数や4月シカゴ購買部協会景況指数などは市場予想を下振れ、米国景気に対する懸念が株価を押し下げました。 相場の注目点 米国では4月30日(火)~5月1日(水)にFOMCが開催されます。1日に結果発表とパウエルFRB議長の記者会見が予定されており、その内容が注目されます。今回のFOMCでは政策変更は据え置きが予想されており、FRBの経済予測や今後の政策金利見通しが発表される会合でもありません。ただし、最新の経済データではインフレの根強さが浮き彫りとなっており、6月以降の金融政策についての示唆を得ようと、声明文やパウエルFRB議長の会見内容に市場参加者の注目が集まると予想されます。 本日のイベント 日本では三井物産や双日、イビデンなどが決算発表を予定しています。 (投資情報部 寺田 絢子) (注)データは日本時間2024年5月1日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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