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08:20

【野村の朝解説】アルファベットが牽引しナスダック反発(9/4)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 9月3日の米国株式市場では、ナスダック総合とS&P500が上昇し、ダウは続落しました。ナスダック総合はアルファベットとアップルの株価上昇(それぞれ前日比+9.1%(A株)、+3.8%)が牽引しました。反トラスト法に関する裁判で、ブラウザ「クローム」の分割が不要で、ブラウザをデフォルトに設定にするためアルファベットがアップルなどに対し支払っているリベートも禁止されませんでした。また、百貨店大手メーシーズが好調な決算を発表し株価が前日比20.7%上昇したことも好感されました。一方で、原油価格の下落を受けてNYダウ構成銘柄のシェブロンなどエネルギー株は下落しました。米経済指標では、7月JOLTS求人件数が予想以上に減少しました。これを受けて米金利は低下しドル円はややドル安・円高の動きとなりました。 相場の注目点 欧米の財政悪化懸念に端を発し上昇した、超長期債利回りの動向が注目されます。 英国では、2022年9月23日に発表した大規模経済対策「成長計画」の財源が示されなかったことで財政悪化懸念が強まり英国債利回りが上昇しました。さらに、英国を中心とした年金運用機関等が行っていた超長期債へのレバレッジ取引に評価損が生じ、追加証拠金の差し入れが出来なかったポジションの解消で国債利回りの上昇が加速しました。2022年9月28日にイングランド銀行(英中銀)は、英長期国債を同年10月14日まで無制限に購入することを発表し、5.1%台まで上昇していた英国30年国債利回りは3.9%台まで急低下しました。 現状では、9月10-11日のECB会合、16-17日のFOMC、18日のイングランド銀行会合や、それ以前にも中銀から何らかのメッセージがあるかが注目されます。 (野村證券 投資情報部 竹綱宏之) ( 注)データは日本時間2025年9月4日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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